札幌FW小柏 次節対戦する元札幌の柏MF高嶺に対し「相手にいるのは本当に嫌」
■5月30日、札幌ドームサブグラウンド
昨季まで共にプレーした1歳上の先輩 「打開しないと柏から点は取れない」と意気込み
27日の名古屋戦(1●2)で敗れ、惜しくも4年ぶりのリーグ戦4連勝を逃した北海道コンサドーレ札幌は、2日間のオフを挟んでトレーニングを再開。4対4にフリーマン2人が入ったパスゲームなどの練習で調整した。次節のアウェー柏戦(6月3日、三協F柏)は、連敗を避けたい札幌にとって大事な一戦となる。FW小柏剛(24)は元札幌の先輩MFとのマッチアップも考えられる負けられない戦いに向け、意気込みを語った。
時折、強い風が吹き、5月下旬とは思えない肌寒さの中で行われたオフ明けのトレーニング。小柏は次なる戦いに向け、静かな闘志を燃やした。柏には昨季まで共にプレーした1歳上の先輩であるMF高嶺朋樹(25)が在籍する。「高嶺選手と試合ができるのは本当に楽しみなこと」と対戦を待ち望むが、もちろんそれだけで終わるつもりはない。「守備のところは、去年すごく頼もしく感じていたので、相手にいるのは本当に嫌ですけど、やっぱりそこを打開しないと柏から点は取れない」と、先輩の牙城を崩してのゴールに照準を合わせた。
前節・名古屋戦は 前半は抑え込まれるも後半は攻撃が活性化
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リーグ3連勝した際はチームで計11得点と絶好調だった。その中で迎えた前節の名古屋戦前半は、小柏も「抑え込まれている感じがした」と語るように、堅守を誇る名古屋にチームのシュートをわずか3本に抑えられて無得点。それでも後半は、「(後方に)下りてこないで、もう少し我慢して前でプレーしよう」というミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)の指示で攻撃が活性化。今季の札幌らしさを随所に感じさせる猛攻を見せ、小柏も幾度となくチャンスに絡んだ。「(左サイドをドリブルで駆け上がった)後半最初のプレーもそうですけど、起点をつくってチャンスになる場面を多くつくれました」と胸を張る。
後半40分にはMF金子拓郎(25)の反撃弾をアシストした。「ちらっと見たときに金子選手が空いているのがわかりました」。右サイドの小柏と中央の金子の間には4人の相手選手がいたが、高速右足クロスはその隙間を縫うようにピンポイントで金子の足元に届き、ゴールへと繋がった。
2023年5月27日、名古屋戦で中央に折り返すFW小柏
1アシストも自身のシュート0本を猛省 悔しさを次戦にぶつける
後半はチームで10本のシュートを放つなど迫力のある攻撃を見せた。小柏もアシストで結果を残したが、「ラストパスのところで何本かチャンスメークはできたけど、シュートを撃つというところができなかった。そこは反省するところ」。90分を通じて自身はシュート0本に終わったことを猛省し、その悔しさは次戦にぶつけるつもりだ。
「下を向いている暇はない。次は自分の得点で絶対勝ちたい」
前節の敗戦で勝ち点は22で足踏み。上位陣が軒並み勝利しただけに、これ以上は離されたくないところだ。「3連勝していた中で前節負けてしまいましたけど、下を向いている暇はないので、次は自分の得点で絶対勝ちたい」。背番号19が札幌を上位戦線へと押し上げる。