リベンジセーブを挙げた田中正 今季から使用する登場曲に込めた覚悟
■交流戦1回戦 ヤクルト1-2日本ハム(5月30日、エスコンフィールド北海道)
「もう正直、後がない状況」気迫の空振り三振でガッツポーズ
日本ハムの田中正義投手(28)が30日、1点リードの九回から5番手でマウンドへ。2死一、三塁のピンチを無失点で切り抜け、今季8セーブ目を挙げた。
28日の楽天戦では1点差を守れず、救援失敗。「前回も失敗していて、もう正直、後がない状況ではあった」とリベンジに燃えていた。「初めて」という雄たけびを挙げながらのピッチング。「一歩でも引いたらいかれるなと思った。きれいに抑えるのは無理なので、気持ちでいくしかないと思いました」。最後は太田を154キロの直球で空振り三振に斬り、強く強く右拳を握った。
今季から登場曲をスポットライト/Creepy Nutsに変更「歌詞が僕とマッチしている」
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2016年ドラフトでソフトバンク1位で入団も、けがに苦しみ7年目。人的補償で移籍した新天地でその才能を開花させ、プロ初セーブ、プロ初勝利を挙げた。こだわりが詰まった登場曲が、クローザーの重責を担う右腕の背中を押している。
今年1月の自主トレ期間中。「歌詞が僕とマッチしている」と、ヒップホップユニット「Creepy Nuts」の「スポットライト」を使用することを決めた。周りの目を気にせず、立ち向かう覚悟を表現した歌詞は田中正にピッタリ。「自分がNo.1だと、誰に笑われても、自分がNo.1という思いでやろうと。ばかにされても、鼻で笑われても、僕は前に進もうと思っています」と明かす。
俺がNo.1プレイヤーだ。そんな熱い思いを胸に、最終回のマウンドに立ち続ける。