浅間 待ちに待った実戦復帰「6月中には(1軍に)上がりたい」 2月下旬に左くるぶし骨折
■イースタン・リーグ8回戦 西武3ー1日本ハム(5月31日、鎌ケ谷スタジアム)
3カ月ぶりの試合 ファンの拍手と歓声に感謝
背番号8が帰ってきた。左くるぶしの骨折で離脱していた日本ハムの浅間大基外野手(26)が31日、2軍西武戦で約3カ月ぶりに実戦復帰を果たした。「7番・DH」で先発し、2打数無安打。予定通り2打席で交代し、「3カ月は長かったんですけど、すごい拍手をいただいて、やっと打席に立てたなと、すごくうれしい気持ちで入れた。感謝しています」と鎌ケ谷に集まったファンに頭を下げた。
快音響かすも2打席ノーヒット 「結果にこだわっていきたい」
復帰初打席は二回。相手先発・菅井の直球を打つも、二ゴロに終わった。四回の第2打席は2死満塁の好機だったが、代わった2番手・井上に左飛に打ち取られた。2打席とも鋭いスイングで白球を捉え、快音を響かせた。それでも「久しぶりにしては、まあまあ良かったのかなとは思いますけど、きょうの個人的な目標はヒットを打つことだった。そこは達成できなかったので、悔しい気持ちの方が大きいです。2打席目はチャンスだったので、負けていましたし、そこで一本出せなかったので、もう試合に出ている以上は結果にこだわりながらやっていきたい」と気を引き締めた。
2月下旬のオープン戦で骨折 一進一退の末に復帰
2月の春季キャンプで結果を残し、レギュラー奪取が見えてきた矢先の悪夢だった。同26日の阪神とのオープン戦で守備時に左足を骨折し、途中交代。3月1日に手術を受けた。試合復帰までは約3カ月の見通しだったが、リハビリは順調に進み、一度は5月上旬に復帰する可能性も浮上した。しかし、そこからは一進一退の日々。「日によって痛みの度合いが違ったり、天気によっても違ったり、雨の日はすごい痛かったりが結構あって。無理して他のところにダメージが来たりする場合もあるので、そこは無理せずもう一度考え直してということで、もうちょい早い予定だったんですけど、きょうまでズルズル来てしまった」と苦しい時間を過ごしてきた。
斎藤友や山田らリハビリ組と支え合いながらの日々
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光明が見えてからの停滞だっただけに、精神面のストレスは大きかった。それでも、一緒にリハビリをこなす斎藤友や山田らと支え合って耐え抜いた。
「結構、(気持ちの)浮き沈みはありました。でもリハビリ組のテーマとして、『日々、一喜一憂しないでやろう』っていうのがあった。良い時も悪い時もリハビリはあるので、そこは一喜一憂しないように、しそうにはなるんですけど、意識してやっていました。(山田)遥楓が一番、一喜一憂するので(笑)、いつも言っていた。そこは言い合ってやっていました。リハビリって悪い日ばっかりで、ちょっと良くなった時がすごい調子に乗りがちなんですけど、そこも一定に。そこで調子に乗って動き過ぎちゃうと、結局、次の日に痛いっていうのがあるあるなので。一定に保ちながらやっていました」
試合中継で新球場の特徴をインプット イメトレも実施
耐え抜けた理由はもう一つある。頭の中にいつも、エスコンフィールドを駆け回る自分を思い描いた。「復帰していることを想像するしかないので。1軍の試合を見ているとイライラしたりもするんですけど、新球場で僕まだプレーしていないので、どんな感じなのかテレビで見ながら、打球の感じだったりを確認していた。上がった時は1軍の試合なので、その辺はイメージしておいた方がいいかなっていうのがあったので、そこは見るようにしています。フェンスも難しそうなので、出っぱっているところとかを見るようにしています。芝も打球が死ぬので、チャージとか大事なのかなって思うので、その準備ですね」
後輩の活躍も刺激 「負けていられないっすね」
1軍で活躍する横浜高の後輩からも、大きな刺激を受けている。「マンチュー(万波)、すごいっすね。負けていられないっすね。刺激になりまくりっす。僕も負けずに頑張ります」。今後は患部の状態を慎重に見極めつつ、打席を重ねて状態を上げていく。「今の回復具合は7、8割ぐらい。まだ抑えているというか、100%の出力ではない。そこは自制心を持ちながら、自分をコントロールしながら、その中でもできる限りの出力でやっていかないといけないかなっていう感じです。足次第なところも正直ありますけど、しっかりこっち(2軍)で打って、6月中には(1軍に)上がりたいなと思います」。回復と調整を同時進行させ、早期の〝新球場デビュー〟を狙う。