5勝目を挙げた上沢 勝利の裏にあった夫人お手製のチャーハン
■交流戦2回戦 ヤクルト2ー5日本ハム(5月31日、エスコンフィールド北海道)
今季最多125球 八回のピンチで気合いの3球三振
日本ハムの上沢直之投手(29)が31日、エスコンフィールド北海道で行われたヤクルト戦に先発し、今季最多の125球を投げて8回2失点と熱投。チームトップの今季5勝目を挙げ、「手応えがないけれど、勝ち星がついてきている感じです。無欲に近いです」とホッとした表情を浮かべた。
序盤は制球に苦しんだが、尻上がりに調子を上げていった。ハイライトは1点を返され、3点差となった八回2死一、三塁のピンチ。最後の力を振り絞り、山崎を3球三振に斬った。「何とか、イニングを完了して終わらせたかった。球数もいっていたし、良かった」。雄たけびを上げ、右拳を力強く握った。
夫人が作る大好物のチャーハンを食べて好投
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好投の裏には、夫人お手製のチャーハンがあった。「良かった時のルーティンを続けたい」と験を担いで、登板日の昼食はこだわる。前回登板はポークカレーを頼んで敗戦投手となったこともあり、この日は「チャーハンかパスタがいい」とオーダー。食卓に出てきたのは「一番好き」というシンプルなチャーハンだった。札幌にあるラーメン屋・満龍のチャーハンをこよなく愛する右腕は「おいしかった」と大満足。「来週はチャーハンになりました」と声を弾ませた。
登板後のウエートトレもルーティン 次回登板へ万全
「同じような1週間を過ごしたい」という上沢には、登板後のルーティンもある。「全部追い込んで、あした疲労が全て来るぐらいにしたい」と、投げた日は深夜までウエートトレーニングに励む。「正直、やりたくないっすよ。しんどいのはしんどい。125球投げた後に100何キロを上げたくない。仕事なんでやっています」。さまざまな準備を重ね、次回登板へ向かっていく。