野球部員が直接撮影、試合をライブ配信《札幌6大学野球》
春季リーグ戦最終節を生放送
札幌から全国へ発信だ! 札幌学生野球連盟は、5月20日に札幌円山で行われた1部(札幌6大学野球)春季リーグ戦最終節で、道内初となる学生による試合動画の製作、配信をリアルタイムで行った。インカレ動画を中心に配信する社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS=ユニバス)のホームページ、アプリを通じて配信。昨秋まで東都学生野球や首都大学野球の配信を行っているが、関東・関西以外の地方では初の試み。同連盟は秋季リーグ戦も配信する方向で検討を進める。
(社)大学スポーツ協会のHPなどで全国配信
ユニバスによる動画配信は2019年にスタート。現在の登録会員数は14万人以上。野球以外にも30競技以上が一部無料で視聴できる。今春は全日本大学野球連盟加盟26連盟に案内があり、札幌学生野球連盟だけが申し込みをした。同連盟事務局の高橋淑子さんによると、以前から動画配信を要望する声が上がっていたという。 「やっぱり学生って、親が遠い人も多いじゃないですか。どんなものかなってことでリモートで打ち合わせさせていただいて。料金的にもできそうかなと始めました」。1日6万円で機材のレンタル料込み。最終節2日間と前日の操作方法のレクチャーで予算は3日間合計18万円。対象となる1部6大学で3万円ずつ負担する形を取った。
1試合5人クルー、各大学の野球部員が持ち回り担当
スタッフは本部席の3人と1塁側、バックネット裏のカメラマン、合計5人の各大学の野球部員が担当する。試合が始まると、本部席から「はい1カメ、もっと選手に寄って」「ネクストのバッターにスイッチ」などスタッフに見守られながら次々にカメラマンに指示を出し、コントールパネルを手際よく操作。本部席を担当した札幌大谷大の曳地悠星さん(2年)は「試合が進むにつれて慣れていくと思うんで、このままがんばりたい」。前日にユニバスのスタッフに操作方法を教わっただけだったが、大きなトラブルもなく配信はスムーズに進行した。高橋さんは「スイッチングもうまかったし、テロップの出し方なんかも問題なくできていたので期待はできるかな」。他大学連盟の取り組みなどを参考にしながら札幌の大学野球の魅力を発信する方法を探って行く。