札幌DF田中駿「特別嫌な感覚は無いし、楽しみな方が多い」 同期・高嶺との対決に自信
■6月1日、札幌ドームサブグラウンド
北海道コンサドーレ札幌は1日、柏戦(3日、三協F柏)に向けてミーティングを実施。終了後、ボール回しなどで軽めの調整を行った。札幌加入4年目のシーズンとなったDF田中駿汰(26)が同期入団の柏MF高嶺朋樹(25)とのプロ初となる対決の時を心待ちにしている。
金子と共に2020年大卒加入トリオ
2020年、大学を卒業して札幌へ加入した田中駿と高嶺。MF金子拓郎(25)と共に大卒トリオとして3シーズンにわたって札幌の屋台骨を支えてきたが、昨季終了後に高嶺が柏へ移籍。シーズン開幕から約4カ月。いよいよ直接対決の時を迎える。
一緒にプロの世界に飛び込んだ同期との戦い。思わず力が入りそうなシチュエーションだが、田中駿は「全然普通の感覚ですね。元々大学でも相手としてやっていたので。そんなに特別嫌な感覚は無いし、楽しみな方が多いです」と淡々と話す。それでも「直接マッチアップする回数は少ないと思うけど、対戦相手にとっては嫌な選手なので朋樹のところで起点をつくらせないようには意識してやっていきたい」と、高嶺をシャットアウトする構えだ。
12試合ぶり完封勝利目指す
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チームはここまで15試合でリーグ1位タイの32得点をマークしている一方、失点はリーグワースト3位の27。第4節の横浜M戦(札幌ドーム、2〇0)以降は11試合連続で失点を喫している。そんな状況に終止符を打つべく、柏戦で狙うのは12試合ぶりの完封勝利だ。3バック右のポジションを定位置とする田中駿も「もちろん(連続失点を)止めないと勝ち上がっていけないと思いますし、上に行くためには無失点で勝つ試合をやっていかないと。いつでも点を入れられるわけではないので、そういうときのために後ろでしっかり0で抑えていかないといけない」と柏攻撃陣封じ込めを誓う。
「また上昇するきっかけをつくっていきたい」
京都戦(5月19日、札幌ドーム、2〇1)の試合途中で右足首を痛めたが、「少し痛いけど、サッカーをやる分には全然大丈夫」と口にするとおり、ルヴァン杯の欠場を経て復帰した名古屋戦(27日、札幌ドーム、1●2)でいきなりフル出場を果たし、変わらぬ鉄人ぶりをアピールした。名古屋戦で敗れ、上位進出のために柏戦は絶対に落とせないという共通理解の下、今週のトレーニングに臨んでおり、田中駿もまた「連敗はしてはいけない。しっかりこの次を勝って、また上昇するきっかけをつくっていきたい」と懸ける強い思いを語る。札幌を背負って戦い続ける田中駿が柏の地で攻守両面での奮闘を見せ、勝ち点3を札幌へ持ち帰る。