ファイターズ
2023/06/01 23:55

杉浦 満塁で村上斬り 抑え希望封印でリスタート「余計なプライドはいらない」

七回2死満塁で登板した杉浦(撮影・小田岳史)

■交流戦3回戦 ヤクルト5ー0日本ハム(1日、エスコンフィールド北海道)

かつての守護神は今… ビハインドでも存在感示した

 日本ハムの杉浦稔大投手(31)が1日、エスコンフィールド北海道で行われたヤクルト戦の七回2死満塁で救援し、昨季3冠王の村上宗隆内野手(23)を力勝負の2球でねじ伏せた。かつてのクローザーは現在、ビハインドの場面を中心にセーブやホールドがつかない持ち場で奮闘している。

昨季の3冠王を手玉 自慢のストレートでねじ伏せた

 プロ10年目の剛腕が、4点ビハインドのピンチでマウンドに上がった。求められている仕事は、明確だった。「バッター村上で送り出されたということは、僕の球で勝負してほしいということ。あとは腹をくくっていくだけでした」。バッテリーを組んだ伏見と思考は一致していた。インハイの直球勝負―。胸元のボール球を挟み、2球続けた内角148キロの直球で詰まらせ、二飛に打ち取った。

 安打はもちろん、四球1つで試合が壊れてしまう可能性があった。タフな対決を制し「強打者ですけど、突っ込まないといけない場面だったので、しっかり投げ切れて良かった」と安堵した。3人の走者を残して降板した加藤貴を救い、チームに逆襲の望みを残した―。大きな価値がある火消しだった。

アピールに失敗した新庄体制1年目 今季に懸ける思いは人一倍

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