■６月２日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

　－３週間ぶりの宮の沢での練習となった
　ようやく家に帰ってきた気分だ。慣れたところでトレーニングするのが一番いいだろう。

　－柏はネルシーニョ監督が解任となり井原監督が就任。監督交代後は１分１敗となっているが、チーム状況をどう見るか
　監督が代わって選手たちのモチベーションは非常に高いものがあると思うし、新しい監督になった中でここから浮上したい思いが非常に強いゲームをしているなという感想を持っている。ただ、ネルシーニョさんから井原監督に代わって大きく何かが変わったかというと、この２試合を見る限りはシステムを含めてあまり大きな変化は無いと思っているし、選手に関してもそれほど大きく入れ替わっているわけではない。戦い方、選手、スタメンなども含めて変わったところはそれほど多くない、大きくないかなという印象だ。

　我々は攻撃に特長のあるチームだが、ただバルセロナではないのでね（笑）。相手は我々の攻撃を警戒してくると思うし強い気持ちを持って臨んでくると思うが、我々はいつも通り準備するだけだ。相手にはＦＷフロートやＦＷドウグラスなど個の能力のある外国人選手たちがおり、交代選手も含めて非常に質が高いチームだ。

　今のチーム状況を考えると、引き続き札幌はケガ人がなかなか減らず、決して簡単な状況ではない。誰かが戻れば誰かがケガをする状況が続いており、そういう中で毎試合戦うのは簡単ではない。相手は我々の攻撃をより警戒してそれなりの準備をしてくるだろうから、そういう意味では非常に難しいゲームだ。
 

　相手のチームを警戒するのもそうだが、札幌の攻撃に対する警戒感は非常に大きいのではないだろうか。ソフトバンクという野球チームは非常に強く攻撃力のあるチームだと聞いているが、そのチームに対してどう抑えるかを各チームでやっているのだろうけど、それと同じ感じなのではないか。

　我々が５年間やってきた中で、浦和に負けても決して残念がる必要ないようなチームだとは思うが、ただやはり負けると皆さんが非常にがっかりされるのは我々のチームへの期待値という意味の水準が上がっている証拠だ。

　現実を見失わないことは常に大事だ。チームがここからさらに上で戦っていくには、チームが強くなるだけではなくクラブが大きくなっていく予算規模を上げていく必要は絶対にあると思う。ただそういう中で、我々が今の状況下の中でより上を目指していくのであれば、表現は少しきついがピッチの上で血を流すくらいの戦いを毎試合しなければいけない。とにかく、やるべきことをチームとしてしっかりやる。それだけだ。