柏戦の前線任せろ! 今季札幌の得点の半分を占める16得点は、小柏ー駒井ー浅野がトリオを形成
■6月2日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
リーグ戦15試合を消化しJ1最多タイの32得点を誇る札幌。その攻撃陣のカギを握っているのがFW小柏剛(24)、MF駒井善成(30)、MF浅野雄也(26)の前線トリオだ。4月29日のアウェー横浜FC戦(ニッパツ、4〇1)で初めて駒井・浅野・小柏の3人が前線の3枚として先発で揃い踏みすると、その時点での今季最多4ゴールをマークする大爆発を見せた。それ以降、3人が先発として前線のユニットを形成した5試合で今季総得点の半数である16得点が生まれ、そのうち半分の8得点が3人(浅野5点、小柏2点、駒井1点)によるものだ。
ゴールラッシュトライアングル
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札幌にゴールラッシュをもたらしている前線のトライアングル。その関係性について駒井は「シンプルに2人の能力が高いので、それに助けられている部分はあります」と浅野と小柏の攻撃力を称える。そして「2人がやりやすいようにプレーしてもらうのが、自分の役割かなと思いながらやっているので、そういうところでまあまあうまく行っているんじゃないかな」と連係面での手応えを口にする。
浅野、小柏のスピードを生かし、駒井がクッションの役割
ここまでの1試合平均2.1得点は驚異的な数字だ。平均1.3得点にとどまった昨季との得点力の違いについて「今年は縦に速くなっているので、2人がその縦に速いサッカーの中で生きているのも一つあります」と、浅野と小柏のスピードを生かすサッカーが好調な要因と挙げる。そして「それがダメだったときに、それをつなげるクッション的な役割を自分が担おうという風に意識しています」と、従来のボールをつないで崩すサッカーとのメリハリを駒井がうまくつけられていることが攻撃陣の威力をさらに高めている。「点が取れているときはうまく行っていたり、いい距離感になったりしていたかなとは思いますが、正直僕の力というよりはみんなの力ですね」。この3人の連係に今後の試合でも注目だ。
トライアングル6戦目も期待
そのトライアングルで挑む6戦目となることが濃厚な柏戦。「簡単な相手じゃないことはわかっています。監督も交代して、これを機に巻き返していこうという強い気持ちを持ったチームと戦うので、絶対にその気持ちに負けないように戦いたい。3連勝が途切れた中で、また柏戦からスタートを切っていきたいところなので絶対に負けられない」と力強く意気込む駒井。この試合でも攻撃陣をリードして、今季の札幌らしいサッカーを見せてくれるはずだ。