5勝目ゲットのサブマリン鈴木 素顔はJKの妹思い 優しいお兄ちゃん
■交流戦1回戦 日本ハム8ー2巨人(6月2日、東京ドーム)
今季最多102球の熱投 六回途中2失点で勝ち投手
日本ハムの鈴木健矢投手(25)が2日、巨人戦(東京ドーム)に先発し、9安打を浴びながら5回⅔を2失点と粘投。苦手の左打者を8人並べたジャイアンツ打線を封じ、5勝目をマークした。今季最多102球を投げ、「熱投しましたね。とかいって、(伊藤)大海に言ったら怒られるッスよ。俺、もっと投げているって」と、ちゃめっ気たっぷりに振り返った。
巨人の〝左打線〟に驚きも試合つくった
今季、右打者の被打率・109に対し、左は298。主砲の岡本以外、左打者がズラリと並んだ相手打線に「すごい打順を組んできた。ミーティングと話が違う。マジすかって」と驚かされたが、落ち着いていた。
「前回(登板)も楽天が左(打者)多くて、ちょっと慣れていた。ヒットはめちゃくちゃ打たれましたけど、何とか粘りました」。三回に先制点を献上したが、味方が逆転してくれた四回以降はリードを守り切った。
バットでも貢献 四回1死二、三塁で〝タイムリー凡打〟
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自らのバットで〝自援護〟もした。2ー1となった四回1死二、三塁の場面で、投手のグラブをはじく遊ゴロを放ち、プロ初打点を記録。「ボッテボテのやつですよね。奇跡です。たまたま当たりました」と照れ笑いを浮かべた。
妹の期待にも応えるサブマリン 「甘やかしています」
先発に再転向し、エース上沢に並ぶチームトップタイの5勝をマーク。先発陣に欠かせない存在となった下手投げ右腕の素顔は、優しいお兄ちゃんだ。兄と妹2人がいる4人きょうだい。鈴木に顔が似ているという末妹の春香さんは「8つ下のJK(女子高生)」だ。この日は学校があったため、球場に来られなかったが、ベルーナドーム、ZOZOマリンなど関東での試合にはよく応援に駆け付けている。
年の離れた妹だけに「甘やかしています。SwitchとかAirPodsとか、(きょうだい)みんなで物をあげています」とデレデレ。4月の誕生日には「野球に行く時に撮りたいからカメラを買って」とおねだりされ、10万円ほどする初心者向けのカメラ一式をプレゼントした。
家族や友人、恩師の応援を力に白星奪取
「今日は兄とじいちゃんと高校の先輩と高校時代の恩師が来ていました。打たれまくってどうなるかと思ったけれど、良かった」と一安心。鈴木にとって、家族の存在は活力だ。