ファイターズ
2023/06/03 20:25

伊藤 7回1失点の好投も3勝目ならず 待望の初ヒットもお預け

三回2死三塁、岡本和から三振を奪い、笑みを見せながらベンチに戻る伊藤(撮影・松本奈央)

■交流戦2回戦 日本ハム2-3巨人(6月3日、東京ドーム)

勝敗つかずも試合つくった WBC共闘の岡本和を〝完封〟

 日本ハムの伊藤大海投手(25)が3日、巨人戦(東京ドーム)に先発し、7回104球を投げて7安打1失点と力投。勝敗はつかなかったが、先発の役目をきっちり果たした。「久しぶりに良い感覚で途中、投げられたので次につながるかな」と、その表情は明るかった。

 今春開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で共闘した岡本との〝人見知り同士対決〟を制した。一回1死一、二塁のピンチは宝刀スライダーで中飛。1点を先制された直後、三回2死三塁の場面では「抑えるなら、あれしかない」という内角カットボールで見逃し三振に斬った。警戒していた相手の主砲を抑え、追加点を与えなかった。六回の第3打席も右飛に封じ、この日はトータル3打数無安打と圧倒した。

粘り披露も初安打にあと一歩 俊足も見せつけた

 ひそかに狙っていたプロ初安打はお預けとなった。「ちょっとヒットが出なかったのは悔しいです」とポツリ。三回の第1打席は2球で追い込まれてから、野手顔負けの粘りを披露した。7球目を打って遊ゴロに倒れ、「惜しかったですね。あと1歩ぐらい」。50メートル5秒8の快足で、球場を沸かせた。五回の第2打席は、カウント1ー1から4球ファウルで粘って空振り三振。「ボールは見えているんですよ。悔しい!」と嘆いた。

恩人・中田の前で好投 21年シーズンはともにプレー

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