ファイターズ
《ハム番24時》6月5日
プロ野球選手は縁を大切にする。多くの選手は連戦の頭に、対戦相手の練習終了を見計らってあいさつに出向く。同じ出身校や、過去に親交のあった者同士が談笑するシーンをよく見かける。
特に頻度が高いのは、いわゆる名門校出身の選手たちだ。球界にOBが数多く在籍しているため、必然的にその数は多くなる。広陵高ー明大とエリート街道を歩んできた上原は、前カードの巨人戦でも落ち着かない様子で、キョロキョロと周囲を見渡していた。
高校の先輩である小林としばし会話を交わした後には、すぐさま東京六大学野球時代からつながりのある早大出身・高梨の居場所をチェック。「大学のオールスターで一緒でした。セ・リーグでプレーしている高校、大学時代の先輩は多い。あとは県人会。僕は高校から県外なので、しょっちゅう『何で来たの?』って顔をされます。そのたびに一から説明しています」。好かれる理由は、人懐っこい笑顔と律義な性格にある。