星槎道都大の153キロ左腕・滝田 初の全国舞台も五回途中5失点「神宮に戻ってこられるように」
※七回コールド
■全日本大学野球選手権1回戦(5日、東京ドーム)
無念のKO降板 初の全国舞台で初戦突破ならず
ほろ苦い全国デビューとなった。1回戦に臨んだ星槎道都大は大阪商大にコールド負けを喫し、2014年大会以来9年ぶりの勝利とはならなかった。先発したプロ注目の最速153キロ左腕・滝田一希投手(4年、寿都)は4回⅔を投げ、6安打3四球5失点で敗戦投手となった。この悔しさは秋の明治神宮大会で晴らす。
全国レベルの攻撃に屈した。1点リードの五回。1死からこの日初めての四球を与えると、隙は見逃してくれなかった。連続のバント攻撃で満塁とされ、犠飛と内野安打で逆転を許した。その後も押し出し四球を与えるなど、4回⅔で5失点。自身にとって初の全国舞台は無念のKO。チームを勝利に導くことはできなかった。
悔やまれる四球 心身を削られた〝足技〟
北海道では味わうことのない攻撃だった。四回1死一塁では走者が4度スタートを切るなど、揺さぶってきた。四回まで無失点でしのいでいたが、ボディーブローのように心身を削られていた。滝田は「高めに浮いたり、いらない四球で自滅して、こういう試合になってしまった」と肩を落とした。
変わらぬプロの評価 日本ハム稲葉GM「あらためて素晴らしい投手」
バックネット裏で視察した日本ハムの稲葉篤紀GM(50)は「ストレートに力がありますし、チェンジアップも良い抜けしてますし、あらためて素晴らしい投手だと思いました」と変わらない評価を口にしたが、滝田は「体力がまだ全然ないですし、勝負できる球が少ない。コントロールももう一段階、二段階上げないといけない」とさらなるレベルアップを期した。
ここから再スタート 見据えるは雪辱の秋
全国の悔しさは全国で晴らすしかない。大学野球も残すところは秋の戦いのみ。「きょうの負けの悔しさを秋もぶつけて、神宮に戻って来られるようにみんなで頑張りたい」と明治神宮大会でのリベンジを誓った。常に全国レベルを見据えながら、壁を越えてきた。やられっぱなしで終わるわけにはいかない。
一回、ピンチを無失点で切り抜け、ほえる星槎道都大の滝田