大学・社会人野球
2023/06/06 19:30

東農大北海道6年ぶりの初戦敗退 先発・石澤「もう1ランク、2ランク上げていかないと」【全日本大学野球選手権】

五回、マウンド上で話をする石澤投手(左)と高橋捕手

■全日本大学野球選手権1回戦 東農大北海道1―8日本体育大(6日、明治神宮野球場)

プロ注目、MAX145キロ左腕も5回3失点

 東農大北海道オホーツクが日本体育大に敗れ、6年ぶりに1回戦敗退を喫した。先発した最速145キロ左腕の石澤大和投手(4年、網走南ケ丘)は5回3失点で降板しチームを勝利に導くことはできなかった。投打において全国との差を突きつけられ、三垣勝巳監督(42)は「いろんなところが足りない」と厳しい表情を見せた。

彦坂「厳しい練習をして、それに耐えないと全国では勝てない」

 一回に彦坂慧一郎主将(4年、豊橋中央)の適時打で幸先良く先制したものの、四回に逆転を許し最終的に7点差を付けられた。東農大北海道にとっては2017年大会以来の初戦黒星。彦坂は「全国で勝つ厳しさが今回身に染みてわかった。どんどん厳しい練習をして、それに耐えないと全国では勝てない」と唇をかんだ。

2巡目に入って「力んでしまった」

 先発の石澤は序盤3回は1安打に封じテンポ良くイニングを重ねていた。しかし、2巡目に入ったことで「慎重に入って力んでしまった」と四回1死一塁からの連続四球でピンチを広げると、6番打者の2点適時打で試合をひっくり返された。続く五回には2番打者に手痛いソロ弾を浴び、5回を投げ切ったところでマウンドを譲った。「プロ野球を目指している」と明言しているだけに「もう1ランク、2ランク、真っすぐも変化球のキレも上げていかないといけない」とレベルアップを誓った。

常に全国レベルを意識しながら練習や試合に臨むことが重要

 チーム力を上げるためにはこの試合を糧にしないといけない。「全国に出させてもらって(レベルを)肌で感じていると思う。それを持ち帰ったときに継続してやり続けられるかが大事」と指揮官。北海道6大学野球は5季連続で制しているだけに、常に全国レベルを意識しながら練習や試合に臨むことが重要となる。石澤も「自分たちのミスでガタガタとなった。そういうのが出ると勝負できない。ミス、四球をなくして最少失点で抑えるのを目標に見つめ直していきたい」と力を込めた。

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい