V2サフィルヴァ北海道が『北海道イエロースターズ』に改名 平野代表「『イエスタ』って呼んでもらえるとうれしいかな」
「S-Vリーグ」参戦目指し、V2初優勝果たす
バレーボールV2男子のサフィルヴァ北海道が7日、チーム名を「HOKKAIDO YELLOW STARS(北海道イエロースターズ)」に変更することを発表した。同時に2024-25からスタートする新リーグ「S-Vリーグ」に参戦する意向で、現ルール下での最後のシーズンではV2初優勝と新リーグのライセンス取得を目指して行く。
Vリーグ参入5シーズン目を装いも新たに迎える。昨季はクラブ史上最上位の3位に入ったが、惜しくもV1との入れ替え戦を逃した。それでも2月21日に北ガスアリーナ札幌46で行われたヴォレアス北海道との北海道ダービーでは、V2史上最多の1951人を動員するなどチームは着実に成長してきている。
共同代表の平野龍一代表取締役(42)は「次のシーズンは最後のV1からV3の体制になります。そこで、われわれは、最後のV2の優勝で歴史に名を刻んでいきたい。そして最も大事なリーグ再編のタイミングで、われわれ北海道イエロースターズはS-Vの参入に挑戦したい」と方針を明かした。
「イニエスタも出ちゃうんで、ちょうど空いたかな」
またチームの愛称は「僕らの意図としては『イエスタ』。イニエスタもちょっと出ちゃうんで、ちょうど空いたかなと」と平野代表。サッカー界のレジェンドに引っかけて会場を沸かせた。「ファンの方々が名付けたりするのでスターズって呼ぶケースもあるでしょう。気持ちとしてはイエスタって呼んでもらえるとうれしいかな」と提案した。
チームロゴのデザインは、昨季のユニホームを担当したクリエーティブディレクターの岡田善則さんに依頼。岡田さんは過去にサッカーJ1の浦和レッズやEDWINなどを手がけたこともある。星のマークにイエローの「Y」、スターズの「S」をあしらった。「シンプルでアパレルやグッズにも溶け込みやすい」。入場料とスポンサー収入のほかに、第3の収入源としてアパレル展開でクラブの経営基盤強化に取り組む。
郡「バレー界に新しい風をどんどん吹かしてくれる」
選手の評判も上々だ。昨季、V1ジェイテクトから移籍した郡浩也(27)は「かっこいいと思います。チーム名が変わるっていう話を聞いた時に僕は純粋にワクワクしました。このチームはいろんなこと、新しいことに挑戦するチームだと思います。同時に社長たちは今までバレー界になかった新しい風をどんどん吹かしてくれる。僕たち選手はプレーでそれに応えるだけなので新シーズンが本当に楽しみです」と声を弾ませた。
郡は5月に右膝を痛めて6月9日に手術予定だがリーグ戦開幕には間に合う方向。「僕たちの最大のライバルであるヴォレアス北海道さんは上のカテゴリーに行ってしまって今季戦うことはできないんですけど、僕たちがヴォレアス北海道さんに追いついて、そして追い越すためにはV2優勝はマストかなって僕は思ってます。なので、今季優勝して次のシーズンにつなげたい」と力を込めた。
クラブ初のプロ契約選手となって3季目を迎える小森郁己(27)も思いは一緒だ。「今季は本当にV2優勝しか考えていないので、1敗も許されないっていう気持ちでこれからさらに練習に励んで優勝したい」と意気込んだ。
すでに新監督内定、登録選手数は「16名前後」
目標達成のために向けた新たなチーム編成も進行中だ。すでに新監督は内定。さらに昨季は19人の大所帯だったが、平野代表は「今シーズンに関しては、16名前後をめど」と、外国籍選手やV1経験者を中心に新戦力の獲得を進めている。生まれ変わった札幌のVチームが国内最高峰の舞台を目指して突き進む。