抜群の相性を誇る新球場　１８回を投げて無失点

　サブマリン右腕が好相性の新球場で躍動する。日本ハムの鈴木健矢投手（２５）が９日にエスコンフィールド北海道で行われる阪神戦に先発する。８日は短距離ダッシュやブルペン投球で調整。中６日で臨むカード頭の一戦へ向けて「（前回登板の）東京ドームでヒットは打たれたけど、感覚は良かった。それを続けてやっていきたい」と意気込んだ。

　本拠地で抜群の成績を収めている。今季はエスコンフィールド北海道で５試合に登板。計１８イニングを投げて無失点と、好パフォーマンスが続く。報道陣から無失点記録について触れられた鈴木は「この前も『ホームラン打たれていない』って言われて打たれた。あまり気にしたくないから言わないでください」と苦笑いを浮かべ、周囲の期待をけん制した。

現在２連勝中　猛虎打線の１、２番コンビを警戒

　５月３日の西武戦から４試合連続で勝ち星に恵まれなかったが、直近は２連勝。復調の理由を「５月に全然勝っていなかった時は、やっぱりちょっと力みがあった。（今は）力が抜けてきた感じです」と自己分析する。力むと直球がシュート回転し、軌道が垂れるという。マウンド上でもリラックスを心がけ、悪癖を改善したことで、本来の浮き上がる直球を取り戻した。

　相手はセ・リーグ首位の阪神打線。警戒するのは近本、中野の１、２番コンビだ。「２人とも打率３割。その２人を抑えないと。ランナーを出した状態で大山さん、佐藤輝明くんを迎えたくない。長打があるバッターの前にランナーを出さないようにしたいと思います」。俊足・巧打のチャンスメーカーを封じ、強力打線のつながりを断ち切るつもりだ。