ファイターズ
《ハム番24時》6月8日
人見知りを自称する伊藤が、練習後にある人物の元へうれしそうに駆け寄っていった。その先には2021年の東京五輪、今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でチームメートだった広島・栗林の姿があった。
大学時代から面識があり、プロ入り後は日の丸を背負ってともにプレー。WBC直前の宮崎合宿では、ブルペンで一緒にアーリーワークをするのが日課だった。腰の張りで日本代表を途中離脱した先輩右腕は、シャイな伊藤にとって「パパみたいな感じで本当、優しいんですよ」と頼りになる存在だったという。
新人から2年連続30セーブ超の栗林は、6日の日本ハム戦で3年目で意外にもプロ初勝利を挙げた。「それだけ逆転を許していないということ。すごいですよね」。久々に再会を果たし、刺激を受けたようだった。