新庄監督 拙守バッサリ「清水くんの緊張感が欠けている感じに見えました」
■交流戦3回戦 広島7ー2日本ハム(6月8日、エスコンフィールド北海道)
今季2度目の同一カード3連敗 守りの大切さ痛感
あまりにも痛い、ボーンヘッドだった。日本ハムは8日、エスコンフィールド北海道で広島と対戦し2ー7で敗れた。今季2度目の同一カード3連敗を喫した新庄剛志監督(51)は、試合後「どのチームも連勝、連敗がある。ミスを減らして連敗しないチームをつくっていかないと強いチームにはなっていかないので」と、もやもや募る敗戦を振り返った。
2戦連続で1点差ゲームを落とし、3戦目も最終盤まで僅差の展開。歴然とした力の差はなくても、明暗はくっきり分かれてしまった。「この3連戦は相手の二遊間にやられた感があります。きっちり、守りの野球の大切さが分かった感じがしますね」と指揮官。センターラインを中心とした強固な守備で1点を守り切った広島とは対照的に、日本ハムは拙守に泣いた。ディフェンス力の違いを痛感する3連戦となった。
五回に一挙3失点 プレー中にミットを外した清水
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失策が重なった五回が、ゲームの分岐点だった。単打と四球で無死一、二塁とされた先発・上沢は、バント処理を焦って一塁へ悪送球。ピンチは拡大した。エースは無死満塁から踏ん張り、2アウトまでこぎ着けたが、2番・野間に右前へ運ばれ2者の生還を許した。
さらに、傷口は広がる。右翼を守る万波からの本塁返球を受けた捕手の清水が、ボールを後逸。バックアップに入った上沢がすぐさま拾ったが、こともあろうか清水はミットを左手から外していた。上沢の本塁送球のタイミングは一瞬遅れ、一塁走者まで生還。わずかな気の緩みが一挙3失点につながった。
試合後に猛省の清水 「2度とないようにしていきたい」
清水は「あれは100%自分のミスで何も言い訳にならないです。タイムがかかるまで、最後まで、やるべきことをやらないといけない。チーム、上沢さんに申し訳ない。しっかり反省して2度とないようにしていきたい」と猛省。沈んだ表情を浮かべ、重たい足取りで球場を後にした。
一連のプレーについて新庄監督は「あのバント処理。ああいうところのミスは…、ああいうプレーで自分を守っていかないと。あと清水くんの次の走者に対してのね。緊張感というか、そういうところが欠けているような感じが見えましたね」とバッサリ。ミスから自滅した展開を思い返し、首をひねった。
次カードに気持ちを切り替えた新庄監督
ヤクルト、巨人に勝ち越してスタートした交流戦。気付けば黒星が1つ先行した。それでも、新庄監督は笑顔で言う。「3連敗があるってことは、3連勝もあるってことだから。このチームは1試合目に乗ってくれたらガーンっていけるチーム。ノリノリでね」。視線はすでに、阪神3連戦へ向かっている。
◆山田バッテリーコーチ(失策した清水について)
「プレー中にミットを外すなんてあり得ない。せっかくのチャンス。使ってもらっているのに(試合に)出られなくなる。2度とないようにするのが当たり前。もっともっと集中してほしい。それは僕も含めて。しっかり指導したい」