札幌MF金子 鳥栖戦で4戦連発決め都倉に並ぶ
■6月9日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は10日のアウェー鳥栖戦(駅スタ、19時キックオフ)に向けて、パス練習などで最終調整。練習後、敵地へ向かった。前節の柏戦(三協F柏、5〇4)でも得点を決め、自身初の3試合連続ゴールをマークしたMF金子拓郎(25)。鳥栖戦ではFW都倉賢(36)が2018年に記録したJ1でのチーム日本人選手歴代最長タイとなる4試合連続ゴールに期待がかかる。背番号9の先輩に肩を並べる記録を樹立しクラブの歴史に名を刻み込む。
「点だけにこだわらず、アシスト、守備も」と大車輪宣言
今季ここまでリーグ戦全16試合に出場し、MF浅野雄也(26)と並ぶチームトップの8得点をマーク。J1最多37得点を誇る絶好調の札幌攻撃陣の中でも金子の躍動は特に光り輝いている。「得点を取れていることはいいことだと思いますが、点だけにこだわらず自分のところからチャンスをつくってアシストすることだったり、守備もしっかりとやってチームの勝利に貢献することが一番だと思うので、そこを徹底してやっていきたい」。鳥栖戦でも大車輪の活躍を見せる構えだ。
札幌の9番像のイメージを変える
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鳥栖戦で得点を決めれば4試合連続ゴール。歴代の連続ゴール達成者には都倉やウィル、5試合連続まで記録を伸ばしたバルデスら、金子と同じ背番号9を背負った名FWたちが名を連ねる。「9番はFWが付ける番号という感じはありますが、自分なりの新しい9番像、コンサドーレの9番をつくっていけたらいいと思います」。歴代のゴールゲッターたちが背負ってきた9番。そのイメージは右サイドを切り裂くアタッカーが塗り替える。
「一つ一つのチャンスを逃さずに、もっと積み重ねていきたい」
この試合が札幌にとって今季のリーグ戦17試合目、折り返し地点となる一戦だ。前半戦を振り返り「点はまあまあ取れていますしアシストも付いてきていますが、自分の感覚的には突破の数を考えたらもっと点を取れていたと思いますし、アシストできていたシーンはあったと思うので、そういう一つ一つのチャンスを逃さずに、もっと積み重ねていきたい」と好成績にも反省を口にする。それはさらに上を目指す向上心の表れ。貪欲に結果を追い求める姿勢で前半戦最後の戦い、そして後半戦へ挑んでいく。
昨年の5失点大敗のリベンジだ「まずは走り勝つ」
鳥栖には昨季のリーグ戦で2連敗、敵地では5失点を喫した。「去年も0-5でやられていますし、相手もアグレッシブに走ってくるチームなので、まずは走り勝つこと。マンツーマンでマッチアップする目の前の相手に全員が負けないことが非常に重要になってくるので、僕だけじゃなくチーム全員で上回っていきたい」。屈辱を味わった鳥栖の地でリベンジを果たし、勝ち点3をつかみ取ってくる。
〈札幌選手のJ1連続試合得点記録上位5傑〉
※左から連続試合数、ポジション、背番号、選手名、達成年、連続得点の期間
5試合:FW⑨バルデス (1998年)1st第11節神戸~第15節広島
5試合:FW⑪アンデルソン・ロペス (2021年)第6節神戸~第10節横浜M
4試合:FW⑨ウィル (2001年)2nd第2節FC東京~第5節清水
4試合:FW⑩ダヴィ (2008年)第30節川崎~第33節名古屋
4試合:FW⑨都倉賢 (2018年)第22節G大阪~第25節神戸
(注)1998年はJリーグ。「1st」はファーストステージ、「2nd」はセカンドステージ。