■交流戦１回戦　阪神０ー４日本ハム（６月９日、エスコンフィールド北海道）

リレー完封をけん引　打っては二回に先制２点打

　日本ハムの伏見寅威捕手（３３）が９日、エスコンフィールド北海道で行われた阪神戦に「９番・捕手」で先発出場。二回に決勝打となる左前２点打を放つなど攻守で躍動し、チームの連敗ストップに貢献した。オリックスから移籍後、初めてお立ち台に上がり「お待たせしました！」と声を弾ませた。

　２死二、三塁の先制機で迎えた第１打席。相手先発・富田の投じた変化球を左前へはじき返した。二塁上ではチーム内で浸透している〝ピクチャーポーズ〟を決め、「チームの徹底事項なので、ちゃんとやりました」とニンマリ。５月１４日のロッテ戦以来となる打点を挙げ、「打点１しかなかったので、良いところで何とか打てればいいなと本当に思っていた。普段打たない僕が打ったってことで、流れが変わったのかな」と、うれしそうに振り返った。

ラブラブの愛妻　新球場には毎試合、駆け付ける

　千歳市出身の道産子。フリーエージェント権を行使して今季、地元球団の日本ハムに加入した。いまやチームに欠かせない存在となっている伏見には、球場で一緒に戦ってくれる人がいる。

　結婚した当初、野球を全く知らなかった夫人とは「仲良しですよ」とラブラブ。新本拠地のエスコンフィールド北海道にも毎試合、応援に駆け付けてくれている。「試合をテレビで見たくないらしいです。『仕事しているわけだから応援しに行く』から始まって、京セラの時からホームゲームは毎試合ですね。向こうも戦いだと思って来ています」。愛妻の存在が大きな励みとなっている

投手陣を支える良妻　「ピッチャーのおかげかな」

　セ・リーグ首位の阪神相手に４投手のリレーで完封勝ち。「ピッチャーのおかげかなと思います。ナイスピッチャー！」。好リードをでアシストした女房役は、謙虚に投手陣をたたえていた。