ファイターズ
2023/06/10 15:05

《ハム番24時》6月10日

 すてきなストーリーだ。京都出身の細川は、関西人らしく「気が付いたら虎党でした」と筋金入りの阪神ファンである。実家にはユニホームや帽子、タオル、マグカップなどグッズがたっぷり。幼少期から何度も甲子園を訪れ「メガホン叩いて大声を出して応援していました」と当時を懐かしむ。

 今カードは「阪神で一番好きな選手でした。グラブの色は今でもマネしています」というOBの鳥谷氏が、解説でエスコンフィールド北海道を訪れていた。細川はプロ1年目の2軍戦で、当時ロッテに所属していた鳥谷氏と初対面。その際に譲り受けたバットを、今でも鎌ケ谷の寮の自室で大切に保管している。

 9日のカード初戦前には早速あいさつへ出向き、憧れの人と再会を果たした。「いろいろ話をさせてもらいました。いつも気にかけてくださって、すごくうれしいです」。喜びいっぱいの表情は、野球少年そのものだった。

 この週末は、新球場に多くの阪神ファンが詰めかけ、スタンドが黄色く染まっている。「ここは甲子園じゃないけど、グラウンドに立って阪神ファンの応援を感じられる。尊敬する鳥谷さんとも関わることができている。不思議で幸せ。良いことが起こりすぎているんじゃないか?って、ちょっと怖いですね」。願えばかなうー。夢を形にする21歳の挑戦に、これからも注目したい。

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