《鳥栖戦後》ケガ人が多かった中で前半戦の勝ち点26は選手がよく頑張った結果
■J1第17節 鳥栖1-1札幌(6月10日、佐賀・駅前不動産スタジアム)
―試合を振り返って
きょうのゲームは、前半は我々がアグレッシブなプレッシングを掛けて、相手のボールを奪って、ゲームを支配してという展開。相手はなかなかボールを動かすけれども効果的な攻撃はできないような状況の中で、我々が主導権を握る展開だった。その中でセットプレーから先制点を挙げて、それ以外にも得点になってもおかしくないシーンが何回かあったんじゃないか。ただ、最後のラストパスやシュートの精度といった意味では、なかなか思ったようなプレーはできていなかった。そして前半途中に小柏がケガで交代しなければいけなかったのは、我々としては痛かった。
後半に入って相手が勢いを出す中で、うちの右サイドで奪われたところからカウンターを受けて失点したが、その後も、もう一度選手たちがゲームをコントロールする中で、チャンスはつくれていたと思う。ただ、今日のゲームはなかなかそのチャンスを生かすことができなかった。ラストパス、シュートの精度を欠いたゲーム。やはり、北海道から来て、鳥栖の気候というのは選手たちに少なからず影響したと思う。それほど気温は高くなかったが、湿度の違いというのはなかなか難しかったと思う。全体として選手たちはよく戦ってくれたと思うし、いいゲームができたと評価したい。
―シーズン前半を折り返しての感想は
開幕当初からケガ人が多かった。戻って来ては誰かがケガしてというサイクルで来てしまっていた。一時期はレギュラークラスの選手が6人も7人もいないという状況の中で戦っていた。そういう中で半分を終えて26ポイントを獲ったというのは選手たちがよく頑張った結果だと私は評価したい。
―DF中村がリーグ戦初ゴールを挙げた
うちのチームというのは(田中)駿汰も3点取っているし、(岡村)大八、菅、福森も点を取っている。うちは誰が点を取っても不思議ではないチーム。(中村)桐耶も若い選手だけど、危険にゴールに向かっていける選手であり、得点を狙える選手。そのことは今日のゲームで証明してくれた。
相手のCB2枚は試合の中でうちの選手ほどゴール前に顔を出しに行くようなシーンはないと思うが、うちの選手たちは流れの中で攻撃的に出て行き、最後はシュートまで行く。それが札幌のサッカーだ。うちのDFの選手は流れの中でゴール前に入っていってFWのような動きで得点を狙いにいくシーンが試合の中で何回も見られる。だから桐耶がゴールしても、うちにとってはサプライズじゃない。うちのチームはどこのポジションの選手でも得点を決めるチャンスがある。