場外弾も出た! 清宮 復活の2打席連発「いつでも上がれるように準備したい」
■イースタン・リーグ7回戦 ヤクルト1ー7日本ハム(6月10日、鎌ケ谷スタジアム)
「7番・一塁」でフル出場 2ホーマー4打点で勝利に貢献
準備OKのドデカい号砲だ。左脇腹の筋損傷で2軍調整中の日本ハム・清宮幸太郎内野手(24)が10日、イースタン・リーグのヤクルト戦(鎌ケ谷)に「7番・一塁」で先発フル出場し、場外本塁打を含む2打席連続アーチで完全復活をアピールした。
すでに患部の不安は一切なく、打撃の状態は右肩上がり。1軍復帰へ「いつでも上がれるように準備したい。まだまだかなと思っていましたけど、きょう2本打てたので、そこまで悲観しなくてもいいかなと思いました。ちょっとずつ(打撃が)なじんでくる部分があるので、そういうところは自信を持っていこうかな。思ったより良かったです」と手応えを口にした。
1本目は特大の1号 元チームメート・高梨の直球を運んだ
清宮らしい大きくてきれいな放物線に、鎌スタのファンが酔いしれた。四回先頭で迎えた第2打席。元チームメート・高梨と対戦し、フルカウントからの6球目、内角高めの直球に体が反応した。腕をたたんで捉えた打球はグングン伸びて、右翼場外の林の中に消えていった。
「それまでに似たような球が来ていたので、(内角高めは)頭にはあった。追い込まれてからしっかり粘って、見極めて、ああやって打てたので、そこはすごい良かったです」
手応え十分の2本目 「やっぱりホームランは気持ちいいですね」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
さらに、続く五回の第3打席も本領発揮だ。1死一、二塁の好機で、2番手・エスピナルの初球を完璧に捉えた。鋭い打球は一瞬で右翼フェンスを越え、防球ネットに突き刺さった。「初めてのピッチャーでしたけど、うまくタイミングが合って、甘い球を一発で捉えられた。感触は久々に良かったです」
4日の復帰戦から3試合で6打席無安打だったが、この日は復帰後初安打含む2本塁打。「ホッとした気持ちもなくはないです。やっぱりホームランは気持ちいいですね」と、さわやかな笑顔を見せた。
新庄監督の〝指摘〟にも反応 「しっかり体を仕上げる」
新庄監督からは、実戦復帰直後にメディアを通して「まだまだ全然、呼ぶ気ないです。太っているようじゃ、僕は戻さない」と指摘された。しかし、実際は体重などの数字に大きな変化はないという。それでも、言い訳はしない。
「向こう(1軍)を離れる前に(新庄監督から)『運動量が落ちるから、そういうところは気を付けてくれ』とは言われていた。向こうに戻る前にしっかり体を仕上げるだけかなと思います。良い状態に体を仕上げていきたい」と力を込めた。
気の緩みは皆無 さらなる飛躍を期す
昇格の時は確実に近づいているが、油断も慢心もない。「やっぱりコンスタントに打つことを求められていると思う。きょうは2本出ましたけど、これで次また打てなかったら意味がない。あしたまたしっかり打てるように準備するだけかなと思います」と気を引き締めた。2本の特大弾は、復調のきっかけ。ここからまだまだ打ちまくり、文句なしで1軍切符を勝ち取ってみせる。