新庄監督 清宮の1軍合流明言も 期待はそこまでしていない?
■交流戦3回戦 阪神1-0日本ハム(6月11日、エスコンフィールド北海道)
13日DeNA戦から石井と共に合流 福田光、奈良間は2軍へ
左脇腹筋損傷で2軍調整中だった日本ハム・清宮幸太郎内野手(24)の昇格が決まった。新庄剛志監督(51)が11日の阪神戦(エスコンフィールド)終了後、「横浜から(1軍に)上げようと思う」と、13日DeNA戦(横浜スタジアム)からの1軍合流を明言。また、石井一成内野手(29)を同時に昇格させ、福田光輝内野手(25)と奈良間大己内野手(23)を降格させることも説明した。
2軍ヤクルト戦での2打席連続特大アーチ映像確認し 〝ダメ出し〟から一変
2発の特大アーチが、首脳陣の心を動かした。清宮は10日の2軍ヤクルト戦(鎌ケ谷)に先発フル出場し、第2打席で右越え場外ソロ、第3打席で右翼防球フェンス直撃の3ランをマーク。けがからの復帰戦だった4日の同巨人戦(同)直後に新庄監督は「まだまだ全然(1軍に)呼ぶ気はないです。太っているようじゃ、僕は戻さない」と〝ダメ出し〟していたが、2打席連発の映像を見て印象は一変。「シュッとしていたね。なんか私生活を変えたみたいで。俺の記事を読んだんでしょうね。ホームランも、いいバットへの乗せ方をしていた」と絶賛だ。
「何試合か結果が出なくても、雰囲気さえつかんでくれれば」
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DeNA3連戦の初戦は、侍ジャパンのメンバーでWBC優勝に貢献した好左腕・今永が先発予定。指揮官は「1戦目は出さないかな、今永君なので」と昇格即スタメン出場には否定的だったが、「打席での雰囲気を見たいですね。あとは野球勘。2軍の(投手の)球筋とまた雰囲気が違ってくるし、ちょっとさされるケースも出てくると思う。何試合か結果が出なくても、雰囲気さえつかんでくれれば、取り戻せる。けがをして痛みは残ると思うから、どういうふうな感じで打席に立つか。でも2本打っているイメージが、ものすごくあると思うので」と、久々にベンチから見る清宮の打撃を楽しみにしていた。
清宮「いつ呼ばれてもいいようにやっています」
若き大砲も、準備はできている。出場予定だった11日の同ヤクルト戦(同)は雨天中止となり「試合やりたかったですね」と悔しがったが、「体は練習を再開したぐらいのときがきつかったですけど、今はだいぶ慣れてきました」と体力面の万全を強調。「いつ(1軍に)呼ばれてもいいようにやっています」と意気込んでいた。
打線の活性化へ 新庄監督「結果を出してもらわんとね」
日本ハムは交流戦に入って6勝6敗。清宮には11日の阪神戦で無得点に終わった打線を活性化させる役割が求められる。新庄監督は「期待はそこまでしていないですよ。でも結果を出してもらわんとね。もしかしたら使えないかもしれないし」とハッパをかけた。13日から始まる最後の6連戦次第で、交流戦優勝の可能性も残されている。指揮官の想像を超える活躍でチームを歓喜に導けるか―。背番号21のバットから目が離せない。