13日DeNA戦先発の二刀流左腕・上原 昨季ノーノー食らった同学年の今永に「やり返さないと」
12球団トップのチーム打率誇る強力打線を警戒
日本ハムの上原健太投手(29)が、13日に行われるDeNA戦(横浜スタジアム)に先発する。12球団トップのチーム打率.260を誇る強力打線に挑む左腕は、「かなり打力のあるチーム。宮崎さんや関根は3割を超えてきている。そういう状態のいい打者はもちろん、牧や佐野だったり大きいのが打てるバッターも警戒しないといけない」と、表情を引き締めた。
投打で躍動し、今季2勝目を目指す。昨季から二刀流に挑戦中の左腕だが、今季は1軍で1度も打席に立っていない。交流戦3度目の登板で、ようやく巡ってきセ・リーグ本拠地球場での試合。野手としてのポテンシャルの高さを、見せつけるチャンスが到来した。
4月に2軍落ちを経験した上原は、交流戦初戦の5月30日ヤクルト戦で1軍再昇格。6回1失点の好投で今季初勝利を挙げ、首脳陣へのアピールに成功した。前回登板の6日広島戦でも、6回1失点の粘投を披露。二刀流の真価が発揮できる舞台を自力でつかみ取った。
今永とは大学日本代表の選考会から親交 「変に気負いすぎず気合を入れたい」
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相手先発は同学年の今永。大学日本代表の選考会から親交のある左腕は、いまやセ・リーグを代表する好投手となった。昨季、チームは無安打無得点の屈辱を味わっている。「去年ノーノーをやられた時は『おめでとう』と連絡しました。そこから1年経って、チームがやられているのでやり返さないといけない。変に気負いすぎずに気合を入れたい」と闘志を燃やした。
今季は2軍戦で13打数3安打 打率.231
初めての投げ合いを楽しみにする一方で、打席での対戦にはちょっぴり弱気な姿勢だ。今季は2軍戦で13打数3安打。打率.231を記録しているが、1軍の試合は全くの別物だという。「2軍で打席に立たせてもらったので感覚はあるかもしれないけど、1軍と2軍は投手の差がある。ほぼノーチャンスですね」と苦笑いを浮かべた。
巨人戦2安打の北山からは助言と勇気もらった
それでも、最後まで可能性を捨てるつもりはない。4日の巨人戦で2安打をマークした、同じ投手の北山からは「『肩を入れずにテークバックなしでバットを出したら打てますよ』って。めちゃめちゃ細かく教えてくれました」と、助言と勇気をもらった。2018年の広島戦では一発を放つなど、背番号20の潜在能力に疑いの余地はない。スケールの大きな一投一打に、要注目だ。