ファイターズ
2021/10/20 14:30

≪ハム番24時≫ スターの粋な計らいに感謝

マウンドに別れを告げる西武・松坂

 記憶は色あせない。意図せず、特別な試合を取材させてもらうことができた。40代前半の記者にとって、年齢の近い松坂は時代を象徴するスターだった。
 1998年夏の甲子園。ドラマチックな展開が続き、何度もハラハラさせてもらった。準決勝の明徳義塾戦。前日250球を投げていた松坂が九回、テーピングを外してマウンドに上がったシーンは、今でも脳裏に焼き付いている。
 この日、球場で受け付けを済ませると、職員から「松坂投手からです」と袋を手渡された。中身は叙々苑の弁当で「23年間、ありがとうございました」とのし紙に記されていた。お礼を伝えたいのは、こちらだ。粋な計らいに感謝しつつも、恐縮しきりだった。

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