■交流戦１回戦　日本ハム３ー５ＤｅＮＡ（６月１３日、横浜スタジアム）

５月６日の楽天戦以来となる猛打賞　スタメン復帰で悔しさ払拭

　短髪で一発！　これが復調へのＧＯ砲だ。日本ハムの松本剛外野手（２９）が１３日、ＤｅＮＡ戦（横浜スタジアム）で２試合ぶりに「５番・左翼」でスタメン復帰。八回に左越え３号ソロを放つなど、５月６日の楽天戦以来となる３安打猛打賞を記録した。

　悩み、苦しんできた昨季のリーディングヒッターに、ようやく笑顔が戻った。５月下旬からバッティングの調子を崩し、先週のホーム６連戦は２０打数２安打と低迷。１１日の阪神戦はスタメンを外れ、「素直に悔しかったですし、久々に出ていないイライラを感じた。きょうは出たので必ず結果を残そうと思いました」と不安な日々を過ごしていた。

第１打席で今永から右安打　「あの一本が大きかった」

　この日は試合前のフリー打撃から、確かな手応えを感じていた。「バッティング練習の感じが、ここ３週間では間違いなく一番しっくりきた」。二回先頭で迎えた第１打席は、相手先発・今永が投じた外角球を右前へ運んだ。「自分の中で久々の感覚のヒットだった。あの一本が大きかった」。９打席ぶりの安打が良い流れを引き寄せるきっかけとなった。

　六回には１死から左翼線二塁打を放ち、八回には伊勢の内角直球を捉えて、６戦ぶりの一発となる左越えソロをマーク。「自分でもびっくりするくらいうまく打てた。本当に、うまく打ったなと思います」と自画自賛した。

前日１２日に髪の毛バッサリ　不振ともサヨナラ！

　心機一転していた。休日だった前日１２日に東京都内の美容室へ。「流れ変えようと思って、あえて短めでいきました」と、後ろ髪と両サイドをバッサリ切った。早速、新ヘアスタイルの効果が表れ「続いてくれればいいですけど」と、はにかんだ。約１カ月ぶり今季５度目の猛打賞を完全復調への足がかりにする。