１４日の試合で相手先発を務めたバウアーは、メジャー時代にサイ・ヤング賞を受賞したビッグネームだ。試合前練習を終えたハンソンに、アメリカ時代の対戦経験を聞くと「ホワイトソックスとブルージェイズの時に対戦したことがあるよ」と教えてくれた。

　ヒットこそ打てなかったそうだが「ライナーやゴロだったけど、結構良い感覚で捉えたんだ。良い投手だと思うけど、一球一球を見たら、こっちもしっかり準備をすれば捉えられるね」と苦手意識は持っていない様子だった。

　異国の地で再び相まみえる気持ちは、どのようなものなのか。気になって尋ねると「特に楽しみではなくて、彼も日本に来て同じ野球をやっている。対戦するとしたら僕も彼も、一球一球、対策を練っていくだけ。やるべきことをしっかりやりたいね」とクールな答えが返ってきた。野球を生業にしているから、グラウンドに余計な感情は持ち込まない。短い会話の中でプロフェッショナルの気概を感じた。