夏季スポーツ
男子八種競技 帯広柏葉の三好が大会新で優勝【全道高校陸上】
■全道高校体育大会(14日、札幌厚別公園競技場)
▽陸上男子八種競技
帯広柏葉の三好慶悟(3年)が5376点の大会新記録となるスコアを叩き出し、2位に700点以上の大差を付けて優勝した。昨年から本格的に八種競技に挑戦し、3回目となる公式戦で見事な結果を残した。同じ会場で行われるインターハイでは「6000点を目指す」とさらなるスコアアップを狙う。
残すのは1500メートル1種目となった段階で4695点をマークしていた。大会記録の5356点まで残り661点。トップの4分37秒55を記録した札幌第一の前田悠斗(3年)に食らいつき、4分39秒96で681点を獲得。「どういうレース展開になるか不安だったんですけど、うまく走れて良かったです」と安堵の表情を見せた。
満身創痍で最後の大会に挑んでいた。4月中旬に左中足骨を疲労骨折。「踏み切り足なので、本当に何も練習できなかった」という。出場に間に合うか不透明だったが、予選とこの日は痛み止めを服用しながら試合に臨んだ。まだ万全ではない中での快記録。「けがする前は5800とか5900とか狙えるような状況だったので、全然満足してないです」とキッパリ。
昨年までは走り幅跳びと走り高跳びをメーンに取り組んでいたが、母・めぐ美さんから強く勧められたこともあり、八種競技に転向した。競技歴はまだ1年にも満たないが、それだけに大きな伸びしろを感じさせる。「インターハイまで1カ月しかない。どこまで上げていけるか」と、すでに視線は全国舞台へと向いている。
▽男子八種競技 ①三好慶悟(帯広柏葉)5376点 ②眞田潤(北広島)4629点 ③細川優太(滝川)4547点