8月で36歳、札幌DF西衰えるつもりなし! 「(体力面は)試合に出れば改善する」
■6月15日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は18日のルヴァン杯磐田戦(札幌ドーム)に向けて全体練習を行った。DF西大伍(35)も強度の高い練習で精力的に汗を流した。7日の天皇杯SC相模原戦(札幌厚別)で先発し4月19日のルヴァン杯鳥栖戦(札幌ドーム)以来の公式戦出場を果たした。今年36歳を迎える百戦錬磨の道産子が後半戦はさらなる存在感を示す。
地元・札幌復帰2シーズン目
青空の中、多くのサポーターが練習見学に詰めかけた。練習が終わると西はすぐさまサポーターの下へと歩み寄りサインや写真撮影に気軽に応じた。地元・札幌に復帰して2シーズン目。「応援してくれる人はどこにいてもしてくれる」と感謝の気持ちを示した。
ここまでリーグ戦2試合、カップ戦5試合の出場にとどまっているが「やっぱり試合に出ないと試合での慣れもなくなっちゃうので、試合は出たい」と闘志を燃やし続けている。かつては鹿島や浦和の名門でもプレーしJ1通算372試合出場を誇る。敵として何度も戦ってきた近年の札幌について「どことやるとしても嫌がられるチームにはなれていると思う」との印象を話した。
YouTubeチャンネルでサポーターに発信
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西は自身のYouTubeチャンネルを持ち、日頃からサポーターに向けた発信を行っている。「他の選手やコンサドーレの認知度が広がっていくのはうれしい。サッカーだけではない自分のことも知ってもらえる機会になります」と笑顔を見せる。当然、意見によっては賛否両論あるが「見ますけど、気にしないですね。そう思ってたらやってないですし、やった方がいいと思っているので」と言い切った。
8月には36歳となる。気付けば周囲は後輩ばかり。「だいぶ舐められている感じがちょうどいいのかな。西野とかそうです」と笑う。「上から下にコミュニケーションを取りにいってあげることが必要かな。自分が若い頃のようにぐいぐい行ける若手はちょっと少ない」。
「サッカーのことを好きっていう気持ち、やりたいと思えなくなったら辞める」
リーグを見回しても同じ世代の選手は減ってきている。「(終わりは)そんなに考えてないつもりですけど、サッカーのことを好きっていう気持ち、やりたいと思えなくなったら辞める。体が動くどうこうの問題ではない」。現に体力面の衰えは感じていないという。「試合に出てない分ちょっとあるかもしれないけど、それは出ればまた改善すると思う」とキッパリ。前半戦を終えて8位。さらに上を目指すにはベテランの経験値は貴重な戦力となる。まだまだ衰えるわけにはいかない。