岐阜第一高・Fドラ4阪口 野村から三塁奪う!「新しい球場で1本目を」
プロ野球ドラフト会議で日本ハムから4位指名された阪口楽内野手(18)=岐阜第一高=が19日、同校で指名あいさつを受け、三塁のレギュラー獲りに意欲を見せた。また、同5位指名の畔柳享丞投手(18)=愛知・中京大中京高=も同校で指名あいさつを受けた。
高校では投手としても活躍した阪口が、プロでは三塁で勝負する。「今年の3月からサードの練習を始めて、今はサードがメイン。1年目から1軍で試合に出られるように頑張りたい」と力強く意気込んだ。
2023年から本拠地となる北広島市の新球場で、正三塁手としてプレーする姿を思い描いている。ライバルは高卒3年目で現レギュラーの野村や、同学年でドラフト2位の有薗。「有薗くんであったり野村選手は年も近い。飛距離であったり確実性であったり、バッティング全てにおいて負けない気持ちでやっていきたい」と闘志を燃やした。
最大の魅力は長打力だ。指名あいさつに訪れた伊藤GM付特命スカウトは「現状のファイターズだと本塁打が少ない。将来的に本塁打を量産してもらえるスラッガーになってほしい」と期待を寄せた。
大谷に憧れる18歳は、球団からの期待に呼応するように、「球界を代表するホームランバッター」を目標に掲げた。「新しい球場で1本目を打ちたいですし、いずれはホームラン王も獲りたい」。新球場1号から本塁打王へ―。阪口の挑戦が始まる。
阪口 楽 (さかぐち・うた) 2003年6月24日、京都府出身。右投げ左打ち。スケールの大きいバッティングが魅力の内野手。岐阜第一高では投手としても活躍。直球最速は140キロを超え、強肩強打で主軸を担った。スイングは鋭く、広角に長打を打ち分ける。打席での懐の深い構えと雰囲気は大リーグ・エンゼルスの大谷翔平を彷彿(ほうふつ)とさせる。187センチ、90キロ。
中京大中京高・Fドラ5畔柳大海に弟子入りだ!
最速152キロ右腕・畔柳は、チームメートになる伊藤への弟子入りを志願した。ドラフト前から頻繁に投球動画をチェックしており「伊藤さんはスライダーが一番すごい。握り方を参考にしています。気持ちの部分や日々の生活面であったり、気になるところがいっぱいあるので、積極的に話を聞きに行きたい」と目を輝かせた。
この日は球団から指名あいさつを受け「プロ野球選手になったんだっていう実感が大きくなった」と初々しい笑顔を見せた。熊崎担当スカウトは「打者の手元で球が強い。完成形は楽天の則本昂かな。クローザーをやってほしい」と期待した。「1年目はしっかり土台をつくって、2年目以降はチームの戦力としてやっていきたい」と畔柳。焦らず腕を磨き、大輪の花を咲かせてみせる。
畔柳 亨丞 (くろやなぎ・きょうすけ) 2003年5月3日生まれ、愛知県出身。右投げ右打ち。150キロ超の速球を投げ込み、中京大中京のエースとして今春の甲子園で好投し、存在感を高めた。球威、キレともに世代トップクラスで伸びしろは十分。また、けん制やクイックの能力も優れており、今後の成長が楽しみな本格派だ。180センチ、85キロ。