サブマリン鈴木 プロ初安打が幻も3失点も帳消し 降雨ノーゲーム
■交流戦3回戦 日本ハムーDeNA(6月15日、横浜スタジアム)二回終了降雨ノーゲーム
激しい雨に狂わされたピッチング 一回にいきなり5安打3失点
被弾の悔しさも初安打の喜びも、きれいさっぱり水に流れた。日本ハムの鈴木健矢投手(25)が15日、横浜スタジアムで行われたDeNA戦に先発。激しい雨に打たれながらの登板で3点を失ったが、試合は二回終了後に約30分間の中断を経てノーゲームとなった。
緩急と制球力で勝負するサブマリンにとって、悪天候はやっかいな敵だった。立ち上がりの一回。4番・牧に3ランを被弾するなど、いきなり5安打を浴びた。「ちょっと細かいコントロールの部分が…。投げミスがあって、牧くんに打たれたのも内を狙ったのが真ん中に入りました」。深く沈み込む投球フォームは、踏ん張りの利きづらいマウンドに合わなかった。
ただでは転ばない DeNA打線から課題克服のヒント取得
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クリーンヒットを連発された右腕は、マウンド上で打開策を見いだせずにいた。試合後は「すごい前でさばかれて(ボールが)浮き上がる前に捉えてくる感じがした。思い切って初球から振って合わせにくる。チーム自体の意図を感じました。今までと違う対策をされて勉強になりました」。一丸となって襲いかかるDeNA打線から、クリアすべき課題を学んだ。
二回2死一塁で右前打 記念球は「ただのボールになりました」
メモリアルな一本も水の泡となった。3点を追う二回。2死一塁から放った右前打は、プロ初安打となるはずだった。記念のボールを受け取ったものの「もらったんですけど、ただのボールになりました。一応、両親に渡そうかな。いつか初ヒットも渡せたらいいけど、本業は投手なので」と苦笑いを浮かべた。
初安打は幻となっても、投手としては恵みの雨だ。今季は規定投球回未満ながら、試合前時点で防御率1・55の好成績を収めていた。一瞬、膨れ上がった数字が元に戻ったことを「3失点がなくなった。プラスに捉えたい」とポジティブに受け止めた。
次回登板は交流戦明けのリーグ戦 再出発期す
仕切り直しとなる19日のDeNA戦は左腕・上原が先発する見通し。短い登板間隔でフル回転を続けた鈴木は、しばしの休息を得て交流戦明けの登板へ向かう。