6月から復帰した札幌FW金健熙 「みんなと一緒に練習や試合をやれるのはいい」
■6月16日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
相模原戦で実戦復帰しゴール、鳥栖戦でも途中出場
北海道コンサドーレ札幌は16日、ルヴァン杯磐田戦(18日、札幌ドーム)に向けて約40分間のミーティングを実施。終了後、ボール回しなどで軽めの調整を行った。FW金健熙(28)は7日の天皇杯2回戦SC相模原戦(札幌厚別、3〇0)で実戦復帰し得点を記録。高さと強さ、足元の技術を兼ね備えた元韓国代表ストライカーが磐田戦でも活躍を見せて、札幌を2年ぶりのプライムステージ進出へ導く。
4月23日福岡戦(札幌ドーム、2△2)の試合中に左膝内側側副靭帯損傷および右足関節捻挫を負い戦線離脱していた金健熙は、今月3日の柏戦(三協F柏、5〇4)で約1カ月半ぶりにベンチ入り。同戦の出場機会はなかったが、次戦の相模原戦で先発出場を果たすと、後半8分に復帰後初ゴールをマーク。続く10日の鳥栖戦(駅スタ、1△1)でも後半33分から途中出場し最前線でプレーした。
「まだ痛みはあるけど、コンディションを徐々に上げていっている」
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復帰後のコンディションについて「まだ痛みはありますけど、プレーできる感じなのでやっています。コンディション自体はケガの期間が長かったので、まだ元には戻っていませんけど徐々に上げていっている状況です」と口にする。鳥栖戦後にチームは移動日を含め3日間の休養日を設けたが「復帰して間もないし、どこにも行かず家で、よく食べてよく休んで回復に努めました」と、自宅で映画を見たりしながらリフレッシュしたそうだ。
鳥栖戦「久しぶりだったので疲れが気持ち良かった」
ケガでの長期離脱したこともあり、チームメートと一緒にプレーする現状に喜びを感じながら日々のトレーニングに取り組んでいる。「(鳥栖戦は)久しぶりだったので疲れもありましたけど、ケガで走れなかったこともあったので、逆にその疲れが気持ち良かった。プレーすることは楽しいし、みんなとこうやって一緒に練習や試合をやれるのはいい感じです」。心身共に充実した状態で迎えるリーグ後半戦は、前半戦以上に躍動する金健熙のプレーを見ることができそうだ。
14日の練習後から、チームはファンサービスを再開。昨季途中から加入した金健熙もサポーターと直接触れあう時を待ち望んでいた。「ファンの方々の応援が練習や試合でも自分たちの力になるので、サポーター、ファンとの交流をこうやってできるのは自分たちもうれしい」。この日もファンからのサインや写真撮影の依頼を丁寧に対応していた。
情熱的なプレーでプライムステージ進出をたぐり寄せる
18日にはプライムステージ進出を懸けた磐田戦が控える。「試合に出るならば、チャンスがあればやはりゴールを狙っていきたい。引き分けより勝ちを求めるのがミシャサッカー。勝利に向かってハードワークしていきたいし、その中でゴールを取れればいいです」。引き分け以上で進出が決まるが、あくまでもチームの勝利、そして自身のゴールを追求して戦いに臨む。背番号13の情熱的なプレーからゴールが生まれたとき、札幌はベスト8へのチケットを手中に収めているはずだ。