札幌DF馬場 1カ月ぶり実戦復帰濃厚 「万全の態勢で明日に臨める」
■6月17日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
5月19日京都戦で負傷退場
5月19日京都戦(札幌ドーム、2〇1)の試合途中に負傷退場し、しばらく戦列を離れていた北海道コンサドーレ札幌DF馬場晴也(21)。今月8日の全体練習合流後も順調にトレーニングを消化し、いよいよ18日のルヴァン杯磐田戦(札幌ドーム、18時キックオフ)で戦列復帰の時を迎えることとなりそうだ。
ゲーム形式の練習も「怖さなし」
「今日初めてゲーム形式の練習をやりましたけど、怖さもなく問題はないですね。最後はちょっと疲れもありましたけど、全然問題なくできている感触はあります。万全の態勢で明日に臨めるなという(感じ)。いい準備はできています」。練習終了後、時折笑みを浮かべながら復活の手応えを口にする馬場。負傷から約1カ月の時を経てついに背番号3がピッチへ戻ってくる。
「自分が攻撃で何が足りないか深く考えた1カ月」
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チームを離れリハビリに励む間、改めて自分自身を見つめ直した。「チームの調子も良くて、試合を見ていても面白かったし、何とかそこに早く戻りたいという気持ちで。でも冷静に見たときに、自分が攻撃の部分で何が足りないかを深く考えた1カ月でした。攻撃の起点になるところだったり、ワンタッチでテンポ良く(ボールが)繋がっているときに、そのワンタッチのリズムに入れないことが多かった。そのリズムを崩さないところが課題だと思って、そこがどうやったらできるのかなを考えました。そういったものを明日試合に出られるなら出せるようにしていきたい」。絶好調な攻撃陣の中で馬場の特長を発揮することができれば、さらに攻撃サッカーに厚みが増す。
「待っているね」の声を励みに頑張ってきた
札幌は今週14日からファンサービスを再開した。コロナ禍の中、東京Vでプロキャリアをスタートさせた馬場にとってほぼ初めてに近いファンサービス経験となる。「東京Vのときよりもサポーターの数が多いし、毎日練習を公開して毎日見に来てくれる人たちもいるので選手としてうれしい。エールをもらえると頑張ろうと思えるようになります。(復帰を)待っているねという声もかけてもらいましたし、あとは札幌のおいしい店を教えてくれたり、いろいろ話をしていました」。サポーターから直接受けるエールを力に実戦復帰後は大車輪の活躍を見せてくれるはずだ。
「サポーターをもう一度あの舞台に連れて行ければ」
磐田戦で引き分け以上の結果を残せば、札幌のプライムステージ進出は決定する。「僕自身(2019年の)札幌と川崎のルヴァン決勝を見ていましたし、チームとしてサポーターをもう一度あの舞台に連れて行ければと思っています。そこに向けてチームに何かプラスになるようなことをできるといい」。2年ぶりのプライムステージ、4年ぶりの決勝戦、そしてまだ見ぬ頂点へ。馬場がチームに活力を注入し札幌の歴史に新たな1ページを書き加えていく。