「いつもありがとう」は、少し恥ずかしい。１８日は父の日。この日限りの専用ウエアを着て、試合前練習に参加した上沢は「プレゼントとかは贈っていないですね。何が欲しいのかも分からないし。メッセージを送ったぐらい。元気でいろよって感じで」と、どこか照れくさそうだった。

　直接、言葉で伝えることはなくても、「ありがとう」の気持ちは心にある。自身にも３歳の娘と０歳の息子がいる右腕は「自分に子どもが生まれて、親への感謝はより一層強くなりました。子どもを育てるのは簡単なことじゃない。しっかり愛情を注いで育ててもらいましたし、すごく感謝しています」と思いを明かした。

　上沢の父・和也さんは、息子の登板を欠かさずチェックしているという。「毎回見てくれているみたいなので、活躍できたらいいですよね」。これからも元気にマウンドに上がり続けることが、育ててくれた父親への最高のプレゼントになるはずだ。