札幌MF小林 まもなく実戦復帰「脳みそも心も含めてコンディションを整える」
■6月20日、札幌・白い恋人サッカー場
右ふくらはぎ負傷から1カ月半
北海道コンサドーレ札幌は19日の休日を挟み、24日のホームC大阪戦(札幌ドーム)に向けての練習を再開した。5月6日のFC東京戦直後の練習で右ふくらはぎを負傷したMF小林祐希(31)が、17日の練習から全体練習合流。「ピッチに立っている以上、試合に出られる準備はいつもしています」と実戦復帰へ意欲を見せた。
もどかしい思いがにじみ出ていた。5月中旬に一度だけ全体練習に合流したが「無理してやったので、それでまた悪くなっちゃった」と思ったよりも時間を要し、気が付けば1カ月以上経過。段階を重ねながらようやくフルメニューを消化できるところまで回復した。18日にFW小柏剛(24)の左ハムストリング肉離れが発表されていたこともあり、前線でもプレーできる小林の復帰は明るい材料だ。
「試合巧者にならないと勝ち続けるチームにはなれない」
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離れていた間のチームはリーグ戦3勝1分1敗。リーグトップ38得点の攻撃力を存分に披露している一方で失点も目立っている。ベンチの外から見ていた小林は「1点を守り切って勝つチームじゃないのは皆わかっていること。点の取り合いで勝てるのはチームの持ち味ではあるけど」と前置きした上で「さらに上に行きたかったら、もうちょっと試合巧者にならないと勝ち続けるチームにはなれないのかなとは感じる」と指摘した。
「サッカーは生き物」「チームメートが自分の体だと思えば」
ミシャサッカーでは、常に攻撃のスイッチを入れるため両サイドの上下動は多くなる。スプリントを何度も繰り返すことで当然選手は疲弊するため〝息抜き〟は必要だ。小林は「サッカーは生き物」と話す。「味方を休ませるとか息遣いがどうだろうなとか感じながらプレーしないと。チームメートが自分の体だと思えば、どの部分が今疲れていてどこを休ませなきゃいけなくてとかをもっと考えられるはず。そういうのを意識する選手が1人、2人、3人、もしくは11人いるところがやっぱり強い。2人いれば、それが2.5倍、3倍ぐらいの力を出せると思うし、4人、5人となればもっと膨らんでいくと思う」。
体は万全に近い。あとは試合のプレースピードについていけるかどうかだ。「脳みそも心も含めてコンディションを整える」。日本を含め5カ国でのプレー経験を持つレフティーの復活は近い。