女子は道文教大附と道大谷室蘭が全国切符【全道高校サッカー】
■全道高校サッカー大会第3日(20日、SSAP、札幌市東雁来サッカー場)
道文教大附が札幌大谷に6点爆勝
女子は準決勝2試合が行われ、北海道文教大附が6-0で札幌大谷に大勝。2年連続で全国切符を手にした。22年の全日本高校女子選手権道予選は準決勝で敗退し連続出場が30回で途切れた。その悔しさをはらすため、21日の決勝で宿敵・北海道大谷室蘭と対戦する。
昨冬の選手権は連続出場「30」で途切れる
道文教大附が盤石の試合運びで2連覇へ大きく前進した。清野訓靖監督(40)は「全国にチャレンジができる切符までは取れたので、去年の経験のおかげでまた強くなれたねって言えるように、ちょっと頑張りたい」とリベンジに向け静かに闘志を燃やした。メンバーの中でも昨年の悔しさを人一倍感じているのがMF小林悠夏主将(3年)だ。現在、北海道女子リーグで6得点をマークして得点女王争いを独走中。前線ばかりではなくボランチもこなす。指揮官が「得点面では本当にちょっと感覚的に抜けたものがある」と信頼を寄せる絶対的エースだ。
小林主将「去年悔しい思いした分、絶対夏も冬も全国行きたい」
小林主将は昨冬の道予選の前に右すねを痛めて大会を欠場。「仲間に託したってのはあったので、絶対勝ってほしいって気持ちはありました。でも、延長PKで負けてしまった」。ピッチに立てないもどかしさを感じながらスタンドで先輩たちが涙する姿を見ることしか出来なかった。主将に就任した今季は「去年悔しい思いした分、絶対夏も冬も全国行きたい」と道内2冠を目標に掲げるチームの中心だ。
日本最東端の中学出身、FW成田「代表1位で(帯広へ)」
今年のインターハイ女子は帯広で開催。札幌大谷戦の後半4分にダメ押しの3点目を決めたFW成田咲蘭(2年)は、日本最東端の中学校、根室市立歯舞学園出身。近隣に女子のクラブチームがなかったため、帯広の十勝FSリトルガールズに加入。週末に家族の車で片道4時間かけて競技を続けてきた。「それはもう楽しみで。今日の試合もちょっと緊張してたけど、明日も勝ち切って北海道の代表1位で(帯広で)サッカーしたい」。2連覇を達成し胸を張って第2の故郷に凱旋する。
◆PK戦で3-2から勝利を確定する4点目を決めた北海道大谷室蘭の山田菜月主将(3年)
「チームとしては全国ベスト8を狙っているので、明日の試合も優勝してそこに繋げていきたい」