私はカップ戦でベスト4が最高だった 後輩たちにはぜひ優勝を《河合CRC竜の眼》
6月24日は赤黒フェスタ開催 また来たいと思ってくれるような試合をしてほしい
北海道コンサドーレ札幌は、6月24日のC大阪戦(札幌ドーム、14時キックオフ)で、年に一度の祭典〝赤黒フェスタ〟を開催する。お笑いコンビ『錦鯉』など多くの豪華ゲストが登場したり、縁日やキッチンカーが大集合する屋外グルメテラス、またオフィシャルトップパートナーであるミズノ様のサポーティングマッチデーでもあることから、水を使わず簡単にきれいにできるフォームシャンプーを含む「ZERO+シューズケアシリーズ」を使用して、シューズメンテナンスを体感することができるブースなど、楽しいイベントが目白押しとなっている。
クラブとしても1万人の無料招待企画を実施したこともあって、当日は3万人近いファン・サポーターの来場を期待している。「ゲストのステージが見たい」「楽しそうだから行ってみたい」ということで来場される方々にもコンサドーレを知っていただくチャンスであると思うし、選手たちも3万人の後押しを力にして観客の皆さんに「面白いな」「また来たいな」と思ってくれるような試合をしてほしい。皆さま、ぜひ24日は札幌ドームへお越しください。
ルヴァン杯磐田戦はもったいなさ感じたが 5年連続グループステージ突破は誇っていい
18日にはホームでルヴァン杯磐田戦(2●3)が行われた。前半2分にMFルーカスが先制ゴールを挙げるなど、いいスタートが切れたかなという展開であったが、ゲーム運びの面で、ちょっとしたミスで相手に失点を与えてしまうというところにもったいなさを感じた。自分たちで主導権を握っている状況で、チャレンジをしてのミスであれば全然問題はないのだが、そういった辺りはまだまだ課題なのかなと思っている。
試合に敗れはしたが、札幌は5年連続のルヴァン杯グループステージ突破を達成した。どんなに良いチームでも連続して突破することが難しい中、それを5年連続で成し遂げたという結果については、十分誇っていいことだと思っている。
札幌は天皇杯でも3回戦進出を果たしている。ルヴァン杯や天皇杯には普段なかなかリーグ戦に絡めていない選手が多く出場する中で、しっかりと同じサッカーを体現して、結果も付いてきているところに、チーム力の向上を感じている。
カップ戦に臨む心境はリーグ戦とは全然違う ルヴァン杯は準決勝まで第1戦が大事
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ルヴァン杯や天皇杯といったカップ戦に臨む際の心境は、やはりリーグ戦とは全然違うものがある。リーグ戦の中ではどれだけ連勝を続けるかというのが大事だし、チームの調子を踏まえて負け試合をどれだけ引き分けにもっていくか、というのも年間を通して考えていくところがある。一方でカップ戦だと、ルヴァン杯ではホーム&アウェー、天皇杯は一発勝負、というレギュレーションを考慮して戦う必要がある。
ルヴァン杯のプライムステージは、準決勝まではホーム&アウェーでの対戦となるが、やはり大事なのは初戦だ。第1戦がホームであれば、ホームアドバンテージをフルに利用して勝ちたいと思っているし、逆にアウェーであれば、今年からアウェーゴール制度が廃止になったとはいえ、いかに負けないか、失点しないかというのが重要になってくる。
その結果を受けて、第2戦では何点差で勝てばいい、引き分けでもいい、という条件をチームで共有して戦うことになる。トータル180分で考えて、マネジメントしていくことが大切だ。
天皇杯は相手がJFLという感覚を持っていると足元をすくわれる
天皇杯は次の3回戦でJFLヴェルスパ大分と対戦する。相手はJ2大分トリニータに勝利しての3回戦進出。さらに試合会場が地元の大分ということで、番狂わせを期待するお客さんが多いかと思う。相手がJFLだから、という感覚を持っていると、足元をすくわれてしまうので、決して受けにまわらず、90分間、場合によっては120分間、PK戦まで、勝利だけを目指して自分たちのスタイルを打ち出していってほしい。
2019年ルヴァン杯のように決勝で戦いたいという思いは クラブも思い描いている
ルヴァン杯で札幌は2019年に決勝に進出し、準優勝という結果を収めた。あのルヴァン杯決勝の舞台で戦いたいというのは、サポーターも望んでいるだろうし、選手はもちろんクラブとしても思い描いている。
天皇杯はJリーグが開幕する以前から行われており、歴史があって一番大きな大会という現役時代からのイメージだった。今回の決勝戦(12月9日開催予定)は元日開催ではないが、個人的には元日の決勝戦でプレーしたかったなという思いがある。
私は現役時代、ルヴァン杯、天皇杯共にベスト4が最高成績だった。札幌の後輩たちにはぜひ優勝を成し遂げてほしい。
(コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン)