《SHINJOの信条》競争させてもいいかな(4番を)万波くんと清宮くんと野村くん
■チーム練習(6月22日、エスコンフィールド北海道)
―(自ら口を開き)
「(2軍戦に出場した)野村くんのゆったり感、見ました? 見下ろしというか。あれをね、つかみに行かせたんです。体はね、しんどいと思うんですけど、打席で、ゆったりボールの線を引いて、引きつけて、ボール球に手を出さずに見逃して、甘いところを(狙う)。100パーセント(の力で)振っている感じじゃない方が、ファウルにならず、捉えられる。あれが余裕というか、2軍じゃないとできないんですよね。郡くんもね、良い感じ。こっちとは違う打席の余裕。江越くんは変わらなかった。間をつくれと。1打席目はヒット打ちましたけど」
―野村はなかなか調子を戻せないでいた
「そうです。気持ちの問題だから大丈夫ですよ。ゆったりした気持ちをこっち、千葉に持ってきて。詰まろうが(バットの)先だろうが、そのゆったり感さえ戻せば、必ず上がってくるから。(2軍戦に)全員行かせりゃ良かったかな」
―江越は(復調するには)どうしたらいいか。特効薬は
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「打席を増やすことですよね。何かきっかけをポンとつかめれば、ボール球に手を出さなくなって捉えられる。自信ですね」
―野村は1軍で結果が出て状態上がってきたら、打順も上位にするか
「うーん、競争させてもいいかなと思います。万波くんと清宮くんと野村くんが、4番が打ちたいのであればね。清宮くんなんか、あまり興味がなさそう。4番でも、3番でも1番でも。なんか1番で、ゲーム始まってすぐフォアボールで出ると、作戦もしやすいし」
―清宮の1番はハマっている感じ
「いや、結果が良かったら何でもハマってくる。この間のハンソンなんかも、調子がそんな上がってきていないのに、なんかやってくれそうな雰囲気があって、使ったらいきなりセンター前に打って、ホームランを打って。すぐに代えようかなと思った。良い感じで終わらせるのが好きなんですよ。あえて、悪い感じの時に出して取り戻せという。それでチーム全体が強くなっていく。層が厚くなってって、勝ち続けるチームになると俺は信じているので。ピッチャーにしても、打たれたら次、また同じような場面で登板させて、乗り越えさせる。田中(正義)くんでもね。ペナントレースの1点差とか、こんな場面でビビったり緊張していたら、日本シリーズでどうすんねんと。もう今から教え込んで。なんかマウンドで大きく見せられるように。田中くんだけではないですけど。(オフに)7人スターをつくりたいと…、ちょっと増えてきましたよね。10人くらいになった。野球で取り上げられて、人間性、キャラクターをつくっていって。オールスターとかにも出て。そこで野球以外で、どう自分をつくっていくかという。俺みたいに行き過ぎなくてもいい。行き過ぎたら行き過ぎたでプレッシャーがかかるんですよ。俺はプレッシャーをかけて、超えていくのが好きだったから。調子が悪い時にめちゃくちゃ派手な格好したり。パフォーマンスをして、見とけよというタイプだったから」
―あしたの先発は加藤貴
「俺、ロッテ戦の加藤くん、あまり好きじゃない。ガンガン押すピッチャーじゃなくてコントロールピッチャーなので、風でちょっと自分が投げたいところに投げられないから。1週間前くらいから『風の予報、調べておいて』と(建山コーチに)聞いたら『無理です。風はちょっと』と。ローテーション組まなアカンから。『すみません、風だけは…。すみません』と言われた。1日目、風が強かったら、加藤くんを次の日に持っていこうかなって思っていたけど、無理です」
―建山コーチが決めた
「そうです。彼(加藤貴)なら、その風をうまく利用して、そこのコースに持って行けるテクニックがある。前回はちょっとフラフラとなっていたから。修正してくれるでしょう」
―この2日間はエスコンの屋根を開けて練習。風を強く感じるが
「気持ち良いですけど、閉めて(試合)したいかな。慣れていないから。何度もうちが練習をやっているのなら、有利になりますけど。ロッテもそうでしょ。全然、余裕でフライを捕るでしょ。うちら、バタバタ。ロッテの試合、フライ上がった瞬間、笑うもん。選手時代からそうだった。誰が捕るねん、誰捕るねんって(笑)。ライナーとか、めちゃめちゃ怖いですからね。伸びてくるから」
―フレッシュオールスターの出場者が発表された
「(現役時代に)フレッシュオールスターに出たな。1回、ショートで。その時イチローくんがMVPを取ったんじゃないかな。ホームランを打ってね。フレッシュオールスターはうれしいのかな」
―新庄監督は
「俺は1軍のオールスターしか頭になかったから。別にうれしさはなかったですね」
―トレードで加入した2人と話をしたか
「したした。あるよ、バッテリーで。近いうち、頭に入れておいてよと。いかせるなら、バッテリーでいかせたい」
―郡司はしばらく捕手をしていない
「そんなの大丈夫。経験させていないから。どんなもんか、分からない。グワチョ(マルティネス)でもそう。ほかの球団は経験させていないでしょ。俺はもう、大丈夫。組ませて。まずはメネズから。おお、良い感じ。じゃあ、北山くんいこう。上原くんいこう。上沢くんいってみようや。今度、伊藤くん。組んでいないけど、いかせたいなと。でも伏見くんの調子が上がってきて、リードは最初から良いから。DHもあるし。グワチョの良いところは、2ボールになってど真ん中に構えてくれるところが好きなんですよ。大丈夫、大丈夫、ここに投げなさいという。2ストライクに追い込んで、ど真ん中から落としたりとか、平気でしてくれるから。1球遊ぶとか、あまりいらないんですよね。その(中日を退団するという)情報を聞き出した瞬間にすぐ球団に言いましたからね。獲りましょうと。お願いします。何とか動いてくれませんかと言って、動いてもらって。キャッチャーは面白いなと。見たことなかったけどね。打てる外国人のキャッチャーって魅力あるじゃないですか。もしやってみてダメだったら、打で。DHかファースト。ファーストは清宮くんがいて、野村くんとね。争わせても面白い。でキャッチャーをやらせたら、点を取られん、取られん」
―バッテリーのコミュニケーションは
「慣れさせたらいいんですよ。最初はできない。3試合、4試合、5試合させるうちに、コミュニケーションは必ず取れるものなんで。悪いものを直すのではなく、良いものを上げていけるセンスはたぶん、あるので」
―的が大きいと投げやすいか
「それはピッチャーによる。谷繁さんが言っていたけど、このピッチャーは小さく構えた方がいい。大きかったらアバウトになってしまうからと。ピッチャーによって。谷繁さんはめちゃくちゃ小さく構えていたでしょ。ミットも小さい。俺がピッチャーなら、的が大きい方がいいかな」