【一問一答】新助っ人マーベル 親日家ぶり披露「イチローさんのファンでマネをした」
日本ハムの新外国人右腕、ジェームス・マーベル投手(29)=前テキサス・レンジャーズ=の入団会見が23日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。冒頭、日本語で自己紹介し、力強く意気込みを披露。会見に同席した稲葉篤紀GM(50)はあらためて先発で起用していく方針を示した。
マーベルの一問一答は以下の通り。
―(冒頭、日本語であいさつ)
「はじめまして。私はジェームス・マーベルです。日本でプレーできること、ファイターズの一員になれることは光栄です。この機会をありがたく思います。チームの勝利に貢献できることを楽しみにしています。チームメートと仲良くなること、コーチから学ぶこと、ファンの皆さんに会うこと、野球をすることを楽しみにしています。ありがとうございます」
―日本ハムからオファーを受けて
「とてもありがたいことだと考えました。日本のプロ野球は長い歴史があると耳にしていましたし、ファイターズが素晴らしい球団だと伺っていましたので、チームからこのような機会をいただけたことに感謝しています。しっかりと日本で自分ができることを一生懸命、やり続けたい」
―日本ハムのことをどのように聞いて、どんなイメージを持っているか
「きょう一軍に合流して初日になりますが、選手、コーチ陣、スタッフとお会いした。鎌ケ谷でも数日間、一緒に野球をしたのですが、皆さん温かく、自分のことを迎えていただいて感謝しています。アメリカから日本に来ることに関して、すごく手助けをしてくれたと思っています。ファイターズの名前の通り、戦う集団の一員になれるように一生懸命頑張っていきたい」
―新庄監督と話をしたか
「まだ、監督にはお会いしていないですが、練習中など、機会がある時にフィールドでごあいさつできればと思っています。新庄監督は素晴らしい方だと伺っているので、そうした方の下で、できる限りのパフォーマンスができればと思っています」
―自分の一番の長所は
「しっかりとストライクゾーンに投げること。その日、その日の長所をしっかり生かし、ストライクを取ること。ゴロで、アウトをたくさん取ること。後ろにいる内野手、外野手がしっかり守ってくれると信じていますし、全員で一つのアウトを取るような野球ができればと思っています。その中で、緩急を使う投球、コースに投げ分ける投球術は自信を持っているので、見ていただければと思っています」
―野球以外に日本でやってみたいことは
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「日本は長い歴史を持っている国だと思う。日本に来る1週間ほど前から、いろんな本を読んで日本の歴史について勉強しました。もともと歴史を専攻していて、日本の文化、歴史を感じられるところにチームメートと一緒に行きたいなと思っています。日本の街を散策できればなと思っています」
―感銘を受けた歴史上の人物などは
「日本に来る前、ファイターズと契約する前から、本を読むのが好きだったんですけど、中でも村上春樹さんの本を読むのが好きで。村上春樹さんの本を読んで日本を知ることができました。日本に来てからは、街を散策することだったり、日本の歴史だったり、日本を知ることが、やりたいことの一つだった。日本に来てから、他の通訳に東京に連れて行ってもらって。日本の電車がすごく発達していて、電車の乗り方を知り、見ることができました。日本の電車のシステムがすごく便利だと思っている」
―すでに食べた日本食、これから食べたい日本食は
「食に関して、私の好きな要素の一つ。食べることが好きなので、日本でもたくさんの食を経験したい。東京に行った時、はじめにラーメンを食べまして、ラーメンの食べ方、箸の持ち方、独特のすすり方を勉強しました。そういうところも日本を感じられるひとときだったんですけど。数日前に小さめのすし屋に1人で行きまして、マスターがすしの食べ方を教えてくれました。日本の素晴らしさ、日本の文化に触れられるひとときを過ごすことができました。食が好きなので、これからもいろいろな食べ物に挑戦していきたい」
―意気込みを
「ファイターズファンの応援についてビデオで見ていたので、エスコンフィールドの応援、ビジターでの応援の空気を見ていて、情熱的なファンが多いという印象を受けました。皆さんの前で、自分がファイターズというチームを代表して投球する姿を早くお見せしたいと思いますし、自分のできることをして、チームの勝利に貢献したい。私自身も野球ファンの一面があり、その中で日本からアメリカに来る野球選手のファンになることがあった。アメリカでプレーする日本人だけでなく、日本のプロ野球がどういった歴史があり、どういう野球をしているのか、しっかり調べることができていました。小さい時からイチローさんのファンで、打ち方をマネして打席に入ったりとか、一ファンとしてもプレーしてきました」
―自己紹介の日本語は練習したのか
「今日の自己紹介に関しては自分で何回も練習しましたし、日本に来る前、飛行機に乗る前から日本語の本を何冊か買いまして、あとはユーチューブでも日本語のしゃべりかたとかの映像を見て自分で勉強して。チームメートだったり、皆さんと会話ができるような簡単な単語を覚えてから来る方がいいのかなと思っていたので、しっかり勉強はしてきました」
―5分、10分ほどの勉強を毎日欠かさずやっていたのか
「15分から30分くらい毎日、やるようにしていたんですけど、寝る前にできる限り毎日、勉強したいと思っていて、球場に行く前の移動とかでも勉強はするようにしています。あとはチームメートだったり、スタッフと会話していく中で、僕のしゃべっている日本語の発音が間違っていたら、みんな丁寧に親切に直してくださるので、そういったこともありがたく思っています。今日の最初の紹介の日本語に関しては、自分が言いたい英語の文章を書いて、通訳が日本語に直して、2人で発音の練習をして臨みました」
―どのくらい本を読むか
「本の長さによって、どのくらいの頻度で読むか変わってくるんですけど、例えば600、700、800ページくらいの本であれば、長くなってくると思うんですけど。日本に来る前に、20冊くらい日本の本を買いまして、紀伊国屋がテキサスのオースティンにありまして。そのうちの10冊は小説、残りの10冊は日本の歴史の本を買いました。だいたい1冊1週間で、1カ月で4冊くらい読むようにしています」
―持ち球は
「ストレート、ツーシーム、カットボール、スライダー、チェンジアップ、カーブ。(球種は)6球種になります。今の球種そんな書かないでください。相手に知られるのが嫌なので(笑)」
―今後のスケジュール
「明日(24日)、ファームで投げる予定になっていまして、その結果次第で2戦目が決まってくるのかなと思っているんですけど、まずは自分のできることを着実にやっていくだけなのかなと思っています。新しい国で野球を続けるということなので、一日一日をかみしめて大切にプレーしていきたいと思っています」
―外国籍の選手で接点がある選手は
「ポンセとパイレーツで7年間、一緒にやっていた。その後1年間、フィリーズにいて、今年からレンジャーズに所属したのですが、マイナーリーグでは加藤豪将とかなりの数、対戦していまして。本当にアウトを取るのが難しい選手だったので、こうやってファイターズで同じチームになって本当にうれしく思います。対戦すると難しいバッターなので、味方で良かったなと思います。先ほどロッカールームで加藤豪将と話をしました。去年マイナーリーグの試合で対戦したことがあったんですけど、その日は雨で試合が延期になってしまって。その日は加藤豪将と1打席だけ対戦して、1ボール2ストライクのカウントで、僕が有利な立場だったんですけど、豪将がファウル、ファウル、ファウルで粘って僕の球数を増やして、結局フルカウントになってしまったんですね。僕としても四球を出したくないと思って、思い切りストレート投げたら普通にシングルヒットを打たれてしまった。手ごわいバッターなので、そういうバッターが同じチームにいてくれて助かったな、対戦する必要がなくて良かったなと思います」