札幌FW菅 C大阪戦でJ1史上最年少200試合出場
■6月23日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
アカデミーからの生え抜き選手
北海道コンサドーレ札幌は24日のC大阪戦(札幌ドーム、14時キックオフ)に向けパス練習などで最終調整を実施した。FW菅大輝(24)はC大阪戦に出場すれば、史上最年少でのJ1リーグ戦200試合出場となる。U-12時代から一貫して札幌で育ってきた生え抜きの道産子レフティーがJリーグの歴史にその名を刻み込む。
2017年、敵地甲府戦でデビュー
2017年4月2日、J1リーグ第5節甲府戦(0●2)に左WBとしてスタメン出場しJ1デビューを果たした。それから6年の月日がたち、6月3日の柏戦(5〇4)までに積み上げたJ1通算出場数は199。いよいよ200試合出場達成まであと1試合となった。ここまでのキャリアを振り返り、「プロ1年目から僕はJ1で戦わせていただいている。それまで積み上げて(J1昇格を達成して)くれた先輩たちへの感謝の気持ちと、これまでずっと試合に使い続けてくれたミシャさんへの感謝の気持ちで一杯です」。記録達成へ導いてくれた周囲のおかげと話す。
千葉・阿部勇樹より2カ月早く達成予定
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C大阪戦に出場すれば24歳287日で200試合出場を達成。これは日本代表でも活躍した阿部勇樹さん(41)が千葉在籍時の06年8月26日福岡戦で達成した24歳354日を上回るJリーグ史上最年少記録となる。「今までの記録を保持していた阿部選手がA代表とかでバリバリやっている選手だったので。そういう選手を抜くことは現時点でA代表にも絡めていないのでどうかなと思いますけど、この200試合の最年少記録を刻んで、ここから代表に行けたらいいかなと思います」。17年ぶりの記録更新をきっかけにA代表復帰、さらに1試合出場1得点の数字に上積みを目指す。
祭り好きが赤黒フェスタで躍動する
24日のC大阪戦は〝赤黒フェスタ〟と銘打って開催されるコンサドーレの祭典だ。菅は神輿を担ぐことが好きだった父親に連れられて全道各地の祭りを巡ったこともあるなど、小さい頃からの祭り好き。好きな歌と公言する北島三郎の『まつり』も、父親から影響を受けてのものだ。「どこのお祭りも印象に残っています。お祭りで一瞬でお小遣いを使い切っていたりしましたね」と笑顔で昔を振り返る。そんな菅も今や3児の父親。成長した子供たちと共にお祭りを楽しむ日を心待ちにするが、まずはこの祭典で躍動する勇姿を披露してみせる。
3万人が記録達成の目撃者
3万人の動員が期待されるC大阪戦。そんな一戦が自身のメモリアルゲームになることについて「記録を札幌ドームで皆さんの前で達成できるのはすごくうれしいこと」と口にする一方で、「そこは意識せずにまずはチームのことを一番にやっていきたい」と、何よりチームの勝利を第一に考えて試合に臨む構えだ。
地元小樽は現在夏祭りシーズン真っ盛り。小樽の潮風を浴びながら成長してきた背番号4が、祭りの舞台でJリーグの歴史に新たな金字塔を打ち立て、自らを祝福する勝利をつかみ取る。