《C大阪戦後》今自分たちが置かれている状況の中でベストを尽くしてやっていくしかない
■J1第18節 札幌1-4C大阪(24日、札幌ドーム)
相手の9番と20番をコントロールできなかった
-試合を振り返って
サッカーは思ったようなプラン通りにいかないスポーツだということを今日は改めて思い知らされたゲームだった。立ち上がり2分で相手が先制し、試合開始とともに既にリードされているような展開で試合が始まってしまった。その後選手たちは落ち着いてゲームを進め、サイドからチャンスをつくれていたと思う。残念ながらバーに当たったシュート、ポストに当たったシュートもあったが、なかなかそれを決めきれない中で試合が進んでいった。特に前半、相手の9番(FWレオ・セアラ)と20番(FW加藤)をターゲットにボールを入れてきたり、背後を狙ってきたりと攻撃を仕掛けてきたが、そこをコントロールできなかったことが自分たちの方に試合を進めることができなかった要因のひとつだと思う。
その後も自分たちが得点すべくゲームを進めてくれたわけだが、相手が今日撃ったシュートは非常にすばらしいシュートだったと思うし、相手のチャンスが得点になる確率が高いゲームだったと思う。4失点目に関しても我々が1-3でリードされている中で2点目、3点目を取りに行くべく前掛かりになったところを、広いスペースを使われカウンターを受けて失点してしまったが、ああいう場面はもちろん自分たちが攻めている中である程度つくられてしまうのは仕方ない部分ではあるが、やはり相手の質が非常に今日は高かったと思う。
最後のクロス、シュートの精度が上がらないゲームだった
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試合の中で、今日は相手のセンターフォワード2枚、9番と20番をもう少し自分たちがコントロールすることができたら、もっと自分たちの展開をつくり得ていたんじゃないかなと思う。ただそういう中でも選手たちは自分たちの戦い方を狙いを持ちながら戦ってくれたと思うし、決してスコアほど悪いゲームではなかったと思う。相手チームも我々のサイド攻撃、サイドチェンジからの攻撃を非常に警戒していたと思うし、それをさせない戦い方も相手は準備していたと思うが、それでもサイドからの攻撃で何度も突破する場面がつくれていたと思う。ただ最後のところのクロスあるいはシュートがなかなか今日は精度が上がらないゲームだったと思う。
-駒井・浅野・スパチョークという前線3人の連係について
決して悪い出来では無かったと思う。3人ともよくお互いのポジションを意識しながらコンビネーションしたり、フリーランニングしたり。得点するという意味ではなかなか今日は脅威になれる部分は少なかったかもしれないが、狙いとするところは出せていたのではないかと思う。
前の選手の選択肢が少ないのも頭が痛いところ
先ほども言ったとおり、ゴール前での質は今日はなかなか上がらないゲームだったかなというのがあるが、今チームが置かれている状況の中であの3人が今の我々の中では1番のチョイスだったということだ。試合に敗れて得点もあまり取れていない結果の中では、もしかしたら金健熙が先発した方が良かったんじゃないか、ミランが先発した方が良かったんじゃないかと、いろんな意見があるんじゃないかと思うが、攻守におけるチームの狙い、役割としてはこの3人がいいかなという思いの中で起用した。もちろんチーム事情的には小柏だったり青木も離脱中の中で、なかなか前の選手の選択肢が少ないのもチームとしては頭が痛いところではあるが、今自分たちが置かれている状況の中で自分たちのベストを尽くしてやっていくしかないのが今の現状だと思う。