ファイターズ
中日から加入の山本拓 日本ハム〝デビュー戦〟は1回0封 手本は同じ身長の元F戦士・谷元
■イースタン・リーグ14回戦 DeNA12-1日本ハム(6月24日、鎌ケ谷スタジアム)
2軍DeNA戦の七回に登板 最速150キロ直球軸に2三振「どんな場面でも腕を振る」
中日からトレードで加入した日本ハムの山本拓実投手(23)が24日、2軍DeNA戦で〝新天地デビュー〟を果たした。七回から登板し、1回1安打無失点。最速150キロの直球を軸に、2三振を奪った。
「久しぶりに緊張しました。結構、力んだんですけど、自分の良さは真っすぐの強さと思い切りの良さ、バッターに向かっていくところなので、きょうはそこだけ出そうと思って投げました。その結果、ちょっと(制球は)バラけたんですけど、その中でもしっかりどんな場面でも腕を振って投げるっていうのは最低限、出せたのかなと思います」
準備は万全でなくともマウンドでスイッチ 〝上沢直伝スライダー〟も披露
移籍に伴う移動や会見などで、準備は万全ではなかった。それでも、マウンドに立てばスイッチが入った。いきなり内野安打と四球で無死一、二塁のピンチを招いたが、知野を〝上沢直伝スライダー〟で空振り三振に斬ってリズムを取り戻す。続く上甲は147キロ直球で連続三振に仕留め、最後はこの日2本塁打の勝又を中飛に打ち取った。
チームに溶け込むきっかけは自主トレで面識あった石川先輩の「キャッチボールやろう」
まだチームに合流して日は浅いが、徐々に溶け込みつつある。慣れない環境で救いの手を差し伸べてくれたのは、オフに宮古島で合同自主トレを行って面識があった石川直だった。「一番最初に(鎌ケ谷に)来た時に、キャッチボール相手をどうしようと思っていたら、『キャッチボールやろう』って言ってもらって。そこから僕は始まりました。柿木とかが、すごいびっくりしていました。石川直也さんが、そんな気さくに話しかけるなんて…みたいな(笑)」。先輩の優しさにも頼りながら、新チームの空気に馴染み始めている。