■イースタン・リーグ１５回戦　ＤｅＮＡ７－３日本ハム（６月２５日、鎌ケ谷スタジアム）

左脇腹の肉離れから約１カ月ぶりに実戦復帰　２軍ＤｅＮＡ戦に「８番・遊撃」で先発

　背番号９が戻って来た。左脇腹の肉離れで離脱していた日本ハムの中島卓也内野手（３２）が２５日、２軍ＤｅＮＡ戦に「８番・遊撃」で先発し、約１カ月ぶりに実戦復帰を果たした。２打席に立って無安打だったが、守備では軽やかに打球をさばき、四回終了後に途中交代。「まずは本当にこうやって復帰できて、予定通りといえば予定通りなので、良かったなと思います。（体は）もう大丈夫ですね」とすがすがしい表情で振り返った。

５月２３日の練習中に患部を痛め　「ショックというか、落ち込んだ」

　今季は開幕１軍こそ逃したが、５月９日に初昇格。同２０日の１軍オリックス戦では通算１９９個目の盗塁を決めるなど活躍を見せていたが、同２３日の練習中に患部を痛めた。出場機会が増え始めていただけに「けがしたことがショックというか、落ち込んだ」と本音を明かした

　それでも、ポジティブな側面もあった。昨季までなら負傷者は鎌ケ谷に移動し、治療などを行うのが慣例だった。しかし、今季からはエスコンフィールドを使ってリハビリが行えるため、札幌にとどまりながら回復を目指すことができた。

５月２０日のオリックス戦で１９９個目の盗塁を決めた中島

「エスコンでリハビリできたのは一番大きかった」

　「今までだと札幌ドームでは（リハビリが）できなかったので、すぐ鎌ケ谷に来る感じでした。僕は家が札幌にありますし、それだと家族との時間が減る。エスコンでリハビリできたのは一番大きかった。良かったです」

気持ちの切り替えもスムーズ　「再発しないようにケアしつつ、結果も出さないと」

　ある程度、体を動かせる状態になってから場所を移動することで、気持ちの切り替えもスムーズだったという。「最初は時間があるので落ち込んでいましたけど、鎌ケ谷に来たらもう復帰するまでやるしかないと思えた。エスコンでリハビリしてから鎌ケ谷に来て、自然とうまく切り替えができた」と笑顔を見せた。

　もちろん、２軍戦での復帰が目標ではない。「再発しないようにケアもしっかりしつつ、あとは結果も出さないといけないので、そこは試合感覚も戻しつつやっていきたいなと思います。早く１軍に行けるようにこっちで結果出さないといけない」と覚悟を口にした。体の状態に問題がなければ、次回は２７日の２軍ロッテ戦（鎌ケ谷）に出場予定。３２歳になった中島は結果で、自分が１軍に欠かせない戦力だと証明するつもりだ。