ホームでの惨敗はブーイングを浴びても仕方がない

　リーグの後半戦最初のゲームとなったＣ大阪戦（２４日）だが、いいスタートを切れなかった札幌。ホームで１－４の惨敗ではブーイングを浴びても仕方がない。

　ＦＷ小柏が抜けた最前線に誰を持ってくるのか注目されたが、ＭＦ浅野を起用してきたペトロヴィッチ監督。シャドーにはＭＦスパチョーク、駒井を置いた。ポストプレーヤーのＦＷ金健熙ではなく、浅野を１トップに置く可変型で機動力、連動性を出そうとした意図は理解できた。ルヴァン杯の磐田戦（１８日、３●４）では１トップに金健熙を使い、うまくいかなかった。攻撃に速さを出すには、０トップの可変型の方が面白い。しかし、前半の早い時間に失点。しかも浅野のミスが絡んだこともあり、彼は攻撃の起点になりきれなかった。

ＤＦはたった１回のミスが失点につながり致命傷となる　神戸のタレントに要注意

　柏戦（３日、５〇４）はボランチの位置でＦＷ細谷をマンマークして抑え込んだＤＦ中村。Ｃ大阪戦ではＦＷ加藤につくミッションだったが、うまくいかなかった。とくに前半は良くなかった。ＦＷレオセアラの先制点は中村が加藤に体をぶつけられて突破された。素直にボールを取りに行った中村だったが、駆け引きで加藤の方が上だった。

　ＤＦはたった１回のミスが失点につながり致命傷となる。今回のミスをしっかりインプットして学習してほしい。次節の相手、神戸は前線にタレントが揃っている。ＦＷ大迫、武藤、ＭＦ汰木の３枚は個の力があり、決定力もある。大迫にはＤＦ岡村がくっついて、中村が起用されるなら主に武藤を見ることになるだろう。武藤は機動力があり、駆け引きもうまいので、いい勉強になるのでは。

元札幌ＤＦ進藤には定位置をつかんでほしい

　Ｃ大阪戦では元札幌のＤＦ進藤が先発で出場し、久しぶりの雄姿を見せてくれた。Ｃ大阪へ移籍してから出場機会に恵まれず苦しい時間を過ごしていた。だが、進藤のチャンスをものにする力は凄い。プレーもそうだが、今回はＤＦヨニッチの故障で定位置確保のチャンスが回って来た。ヨニッチが復帰するこれからが本当の正念場だろう。進藤が定位置をつかむことを願う。