侍ジャパン大学代表で北海コンビ再結成だ! 初選出・宮下が辻本と6月29日から日米大学野球直前合宿に参加
日米大学野球選手権が7月7日に開幕 背番号4・宮下は代表メンバー唯一の2年生
アメリカで行われる日米大学野球選手権大会(7月7日開幕)の日本代表に、東洋大2年の宮下朝陽内野手(北海高出)が初選出された。26人中、2年生は宮下のみ。若さを武器に6月29日から神奈川県で行われる直前合宿で猛アピールし、高校の先輩である仙台大4年の辻本倫太郎遊撃手に続き日の丸デビューを果たす。
「2年生なので、元気よく明るくプレーして、世界一になれるように貢献したい」
戦国東都の名門・東洋大で成長中の宮下が、憧れの日の丸ユニホームに初めて袖を通す。背番号は4。若き道産子長距離砲は「2年生なので、しっかり元気よく、明るくプレーして、世界一になれるように貢献したい」。大抜擢にも臆することなく、侍ジャパンの一員として海を渡る。
代表選考合宿初日に、いきなりインパクトを残した。合宿には50人が参加。二塁の候補は宮下を含めて3人。「正直、最初は合宿にすら呼ばれないと思っていたので、選ばれてうれしかった」。初日のフリー打撃では柵越えを「3、4本打ちました。結構アピールできたかなっていうのが自信になった。合格してうれしかったです」と、初の代表入りに声を弾ませた。
大学入学時から未経験の二塁手へ転向 その春にベストナインと新人賞受賞
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昨春の入学早々には、いきなり試練が訪れた。二塁手への転向だ。それまでは、三塁手と遊撃手しか経験したことがなく「内野では唯一なかった。結構やりづらくて。今でもちょっと不安な部分はある。ショート、サードの方が自分的にはやりやすい」と懸念はあったが、「ノックを受けたり、練習するしかない」と厳しい練習に食らいついていき、定位置をゲットするのにも時間はかからなかった。
1年春にデビューすると、2部リーグ制覇に貢献し、ベストナインと新人賞を受賞。2年春は主に3番で出場し、2部リーグで2度目の優勝。6月19日の代表発表後、23日からの1部・駒大との入れ替え戦では、2試合ともに3番・二塁でフル出場。8打数3安打2打点の活躍で2連勝、1部復帰に導いた。「今年は去年とは違う感じでプレーできた。落ち着いてプレーできたので、1年目の経験があったから、この入れ替え戦で結果を残せたんじゃないかな」。体重も北海高3年夏の78キロから86キロに増量。スイングの力強さは増し、スケール感もアップした。
侍ジャパンの二遊間で辻本と北海高コンビ再結成だ
侍ジャパンでは北海コンビ再結成を目指す。高校時代は1年夏から4番を務め、同期のソフトバンク・木村大成投手(19)とともに主力として注目される存在だった。その夏に三遊間を組んでいたのが、今回の代表にも選ばれている仙台大の辻本遊撃手だ。
夏に三塁手を務めた宮下だったが入学当時は遊撃手の控えだった。「ずっと平川監督に辻本さんの守備をまねしろと言われていた。ノックではずっと後ろについて、動きをまねしてました」。辻本が引退した1年秋からは、宮下が遊撃の位置を受け継いだ。
2人は選考合宿で久しぶりの再会。練習ではキャッチボールの相手を務めた。「日の丸を背負うということに、しっかり自覚を持ってプレーしたい」と宮下。4年間で成長した2人が、今度は日本代表の二遊間として、共にプレーする日が近づいている。
■プロフィール 宮下朝陽(みやした・あさひ) 2004年1月26日、黒松内町生まれ。小学2年で黒松内スターズで野球を始める。当時のポジションは投手。余市シニアでは「4番・左翼」で全国大会に出場。北海高では1年夏に三塁でデビューすると同秋から4番に座る。2年秋に全道優勝し、翌春から2季連続で甲子園に出場した。東洋大では1年春季リーグ・国士舘大戦に「9番・二塁」でデビュー。5月11日の専修大戦で初安打をマークすると、初本塁打を含むサイクル安打を達成。打率.241で2部ベストナインと新人賞を獲得。同秋は打率.285。2季連続でベストナインを受賞した。2年春の2部リーグ戦で優勝。入れ替え戦に勝利して1部復帰に貢献した。182センチ、86キロ。家族は母、姉、弟。