ファイターズ
2023/06/27 22:25

道産子左腕の根本 原点回帰のワインドアップで復調 リフレッシュは輝星との食事会

3番手で登板し、5回2失点と好投した根本(撮影・近藤裕介)

■イースタン・リーグ12回戦 ロッテ2ー1日本ハム(6月27日、鎌ケ谷スタジアム)

5回4安打2失点 フォームを戻した前々回から復調

 〝原点フォーム〟に活路を見いだした。日本ハムの根本悠楓投手(20)が27日、2軍ロッテ戦に五回から登板し、5回4安打2失点と好投した。約1カ月前まで調子が上がらず、前々回登板の7日DeNA戦からフォーム変更を決断。昨夏から始めたセットポジションをやめ、投手を始めた小3の頃から投げ続けてきたワインドアップに戻した。すると、伸びのある直球がよみがえり、この日は6奪三振をマークした。

 「全体的に良かったです。ある程度は自分の思った感じで投げられました。真っすぐも良いですし、しっかり腕を振れるようなフォームになってきている感じはします。ワインドアップに戻して、良くなりました」と笑顔も戻った。

プロ2年目を支えたセットポジション 

 もともと、セットポジションは苦肉の策だった。1軍で先発を任されていた左腕は昨夏、「ストライクが入らなくて」と制球に悩まされていた。「自分のワインドアップが早いのもあって、どうしても1軍だとフォームのリズムが早くなっちゃう。自分でもすごい投げ急いでいる感じがあった。それで制御が効かなくて、どうしようかなと思った時に、一回セットでやってみたら、球速は2、3キロ落ちたんですけど、まとまった」。試行錯誤しながら解決策を見つけ、何とかプロ2年目を乗り切った。

難局打開へ再変更を決断 「自分のリズム、腕の感じが戻った」

 しかし、即席のフォームはすぐに崩れた。今年に入ると「どんどん形が分からなくなってきて、だいぶおかしくなってしまった」と不振が続いた。「またワインドアップにしたら、ばらついて、どっちみち去年と同じことになるんじゃないかなと思ったりもして、良い方法がないかなって探したりした」と悩んだが、最後は勇気を持って原点回帰を決断した。

 「ワインドアップに戻したら、自分の良い形で投げられるようになってきた。自分のリズム、自分の腕の感じが戻って来た。自分には合っている。思いきって変えてみて良かった」と確かな手応えにつながった。

吉田輝星との食事が最高の息抜き 心がける「とりあえず生」

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