上沢が明かす大好きな「ネコさん」への感謝 7月1日オリックス戦で引退セレモニー実施
金子千尋コーチへ あふれる感謝の思い
昨季限りで現役を退いた日本ハム・金子千尋特命コーチ(39)が、7月1日に行われるオリックス戦(エスコンフィールド北海道)の試合前に引退セレモニーを行う。オリックス時代の2014年には沢村賞に輝き、19年から日本ハムでプレー。同戦に先発予定の上沢直之投手(29)が、家族ぐるみの付き合いがあった先輩右腕へ感謝の思いを明かした。
出会えて本当に良かった
ネコさん(金子コーチ)は、大好きな選手であり、大好きな先輩であり、大好きな友人です。僕からしたら、生きる教本みたい。本当にファイターズへ移籍してきてくれて、出会えて本当に良かったです。
初対面の時は、めちゃくちゃ緊張しました。今では、あの時に質問をして良かったなと思えます。ネコさんは最初からしゃべる方ではないのですが、あんないいピッチャーと近くで接する機会はない。聞けるときに聞いておかないとと思いました。僕が話を聞きに行っているうちに心開いてくれて、チェンジアップの握りや、いろいろ教えてもらいました。
ネコさんとキャッチボールをするのが、大好きでした。体の使い方も上手で、勉強になりました。僕は人の動きを見ていると自分の体に入ってきちゃうタイプなので、ネコさんの体の使い方が自分にすごく合っていました。ネコさんのおかげで、僕も体の動かし方が良くなりました。
感覚を言語化できることがいいピッチャーの証し
思い出は数え切れないほどあります。オフシーズンに、札幌の屋内練習場で一緒にキャッチボールしたり。僕が「こういうのどう思いますか」と聞いたら、言語化して答えくれる。感覚を言語化できる人です。そういう能力があるのが、いいピッチャーの証しだと思います。
ネコさんのアドバイスで本拠地に移住
私生活でも、お世話になりました。ネコさんに「所属している球団の本拠地に住むことは大事なことだよ」と言われ、21年に家族と札幌へ移住しました。家族ぐるみで食事に行ったり、仲良くさせてもらいました。(昨年7月に誕生した)うちの息子がネコさんに懐いて、それに驚いていたのが面白かったです(笑)。
引退すると聞いた時は、寂しい思いもありました。ランニング、キャッチボールを見ていても、まだまだ現役でできるなって。ネコさんは、えげつない量を走るんです。本当にすごい。だから、長く活躍できたのだと思います。