ドラ6長谷川、育成2位速水に指名あいさつ
プロ野球ドラフト会議で日本ハムから6位指名された長谷川威展投手(22)=金沢学院大=が20日、同校で指名あいさつを受け、1年目から開幕1軍に入ることを誓った。また、同育成2位指名の速水隆成捕手(24)=BC群馬=も同日、高崎市内の同球団事務所で指名あいさつを受けた。
■長谷川 ポスト宮西に名乗り
金沢学院大で伊藤GM付特命スカウト、熊崎スカウトの指名あいさつを受けた長谷川は「プロ野球選手になる実感がわき、責任も感じた。開幕1軍を目指す」と語った。
花咲徳栄高出身で、現在、若手の主力として活躍している野村の1学年上になる。3年時にはチームが全国優勝するもベンチ外だった。勧誘を受けた同大に進学し、台頭した。
珍しい左のサイドスローで球の出所が見えづらく、最速151キロの直球やスライダーが武器。担当の熊崎スカウトは「投げる球の回転数の数値が高く、キレがある。左の強打者を抑えてほしい」と期待する。
同大では主にリリーバーとして躍動した長谷川は、最高峰の舞台でも自分の立ち位置を明確に描く。「中継ぎでチームの信頼をしっかりと得て、宮西投手のようなタフな左腕になりたい」と話した。
■長谷川 威展
(はせがわ・たけひろ) 1999年8月9日、埼玉県出身。左投げ左打ち。投手。埼玉・徳栄高から進んだ石川・金沢学院大では、リリーフとして台頭。サイドハンド気味で独特の角度から投げ込む直球とスライダーのコンビネーションが特長。リリーフ陣の活性化に期待がかかる。178センチ、81キロ。
■速水 息子のために支配下獲る!
多田野担当スカウトから指名あいさつを受けた育成2位の速水は「1年目から支配下に上がって、1軍で試合に出たい」と意気込んだ。
なんとしても、支配下に入らなければいけない理由がある。ドラフト指名選手では珍しく既婚者で、9月には第1子となる長男が誕生した。「かわいいです。食わせていかないといけないので、活躍しないといけない」と父親としての責任感をにじませた。
BC群馬での6年間は肉体強化に重点を置き、高3で80キロだった体重は103キロまで増えた。アーロン・ジャッジ(ヤンキース)に憧れる24歳は「自分の長所は打撃、パワー。飛距離が出せること。1月の合同自主トレから目立ちたい」とアピールを誓った。
■速水 隆成
(はやみず・たかなり)1997年7月28日、群馬県出身。右投げ右打ち。捕手。群馬・桐生第一高では2年時に内野手で春の甲子園に出場。ルートインBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサス入団後、捕手に転向した。2020年はリーグ最高打率をマーク。粗削りだが、十分なポテンシャルを秘めている。188センチ、103キロ。