７月第２日曜日　エスコンでのロッテ戦に2人揃っての先発起用を予告

　日本ハムの新庄剛志監督（５１）が中日からトレードで加入した山本拓実投手（２３）と郡司裕也捕手（２５）の１軍先発起用を予告した。その舞台は、エスコンフィールド北海道で行われる７月９日のロッテ戦で「山本くんと郡司くん、先発で行きます。日曜日」とキッパリ。若いバッテリーに期待し、ビッグサプライズを演出した。

大勢のファンが訪れる週末に設定し「そりゃあ、日曜日でしょ。俺なら日曜日がいいもん」

　新庄流の〝歓迎会〟だ。３イニング程度を目安に山本を先発させ、郡司にマスクをかぶらせることを決めた。７月９日に照準を合わせた理由について「そりゃあ、日曜日でしょ。ファン（の気持ちを考えて）ね。俺なら日曜日がいいもん。『はあ、火曜日？』となるもん。人がいっぱいいた方がね」と説明。大勢のファンが来場する週末にあえて、仕掛けた。

「職業、〝モチベーター〟なんで」

　１軍帯同中の山本拓には直接、練習中に先発を伝えたが、絶句し、立ちすくんでいたという。郡司のスタメンマスクを含め、対戦するロッテに早い段階で大事な情報を伝えることになるが、お構いなし。自らを指さして「職業、〝モチベーター〟なんで。それが一番だと思いません？」と笑い飛ばした。

　今月２７日に１軍登録された山本拓は、中継ぎで登板機会を待ちつつ、先発に備えることになりそう。打撃に定評がある郡司は３０日から１軍に合流。捕手以外のポジションや代打を含め、すぐに起用される可能性もある。指揮官は「野球の楽しさを味わわせたい」と熱望。新天地で羽ばたこうとする２人を全力で後押しする。

■山本拓
「意気に感じて、自分の立場を奪いに行くくらいの気持ちで思い切ってやりたい。どんなところでも投げることに変わりはない。（郡司とは）ドラゴンズでそんなに組んでいたわけではないけど、２人で頑張っていきたい思いはすごくある。その試合でチームの勝ちに貢献したい。真っすぐと打者に向かっていく姿勢が自分の一番の武器。ドラゴンズからやってきたものがあるので、忘れずにやりたいと思う」

■郡司
「（山本拓と先発バッテリーは）すごいプランで面白い。それまでに出るかもしれないですけど、モチベーションが上がります。僕が、というよりも山本を輝かせたいです。ドラゴンズではずっと中継ぎでしたし、先発は相当久しぶり。緊張すると思うので、あいつに結果を出させてあげたいですね。キャッチャーはチームが勝つことで評価されると思うので、その試合は是が非でも勝ちに行きたいなと思います。チャンスで回ってきたら絶対打ちたいですし、結果を出したい」